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「空き家になってしまった実家、どうしたらいい?」

「空き家はとりあえず放置しても大丈夫なの?」

「遠方だから自分で管理できない」

国土交通省のアンケート調査によると、 空き家の取得原因は「相続」が50%以上を占めています。
空き家の所有者の約25%が、遠隔地に住んでいるのも特徴的です。

自分で住むわけにはいかない空き家の管理。
この先どうしたらいいんだろう?と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

この記事では、以下の内容についてくわしく解説していきます。

  • 空き家の老朽化スピードが早い4つの原因
  • 空き家の老朽化を防ぐ3つの対策

ぜひ、最後までご覧ください。

【徹底解説】空き家の老朽化・劣化スピードが早いのはなぜ?4つの原因

 

空き家の老朽化スピードが早のは、4つの「~されない」原因があります。

  1. 換気されない
  2. 掃除されない
  3. 修繕されない
  4. 使用されない

ひとつずつ解説していきます。

 

換気されない

空き家の老朽化スピードを早める大きな原因のひとつは「換気されない」ことです。

誰も住まない家は風が通らず、空気がよどんでいきます。

特に湿気の多くなる梅雨の時期は、湿気が高くなりカビの温床となります。
放っておくとカビがどんどん繁殖し、柱・床・壁に胞子がへばりつき木材の劣化を早めることに。

事前に対策しておかないと、被害が予想以上に拡大する可能性があるのです。

 

木材の劣化だけではなく、人への健康被害も見逃せません。

最も多いのは、アトピーや喘息などのアレルギー症状。
カビを吸い込むことでアレルギー体質になってしまう危険性もあるので、注意が必要です。

 

掃除されない

空き家の老朽化スピードを早める2つ目の原因は「掃除されない」こと。

掃除をしないと、ホコリが溜まって害虫が発生しやすくなります。

害虫とは、主にゴキブリやダニ、シロアリなど。

窓を閉め切った状態でもホコリや塵は積もるので、それをエサに害虫が発生するのです。


人が生活していないため、害虫にとっては危険が少なくどんどん繁殖してしまいます。

 

修繕されない

空き家の老朽化スピードを早める3つ目の原因は「修繕されない」こと。

人が住んでいれば雨漏りの発生や、地震・台風などで家の一部が損傷した場合、すぐに修繕が行えます。

空き家の場合は、気がつかずにそのまま放置されてしまうでしょう。
損傷による雨風の侵入は、家の劣化を急速に進めます。

それどころか、短い時間で家が倒壊する危険性もはらんでいるのです。

 

使用されない

空き家の老朽化スピードを早める4つ目の原因は「使用されない」こと。

 

給排水管やガス管は、長い期間使用されないと破損しやすくなります。
内側に付着したヘドロや異物の乾燥などによって硬くなり、ひび割れしやすくなるのです。

管自体に異常がなくても、間を置いて使用してみると不作動を起こす確率が高くなります。

給排水管は水が使用されない状態が続くとサビが発生。
水が蒸発して配管が汚れる原因になり、排水管の劣化も進むのです。

 

【放置すると隣家に被害も!】空き家の老朽化・劣化を防ぐ3つの対策

空き家は放置すると急速な劣化から倒壊し、隣家に被害を及ぼす危険性もあります。

ここでは、空き家の老朽化を防ぐ対策をご紹介します。

 

空き家のメンテナンスをする

4つの原因で説明したように、人が住まないことによって換気や掃除などメンテナンスがされず、空き家の老朽化スピードは加速します。

 

自分で空き家管理をする

自分である程度管理が可能な場合、メンテナンスのポイントは主に以下の5つです。

・換気

・掃除

・通水

・雨漏り・損傷のチェック

・周辺のチェック

 

換気

定期的に空気を入れ替えて、家の中に溜まった湿気を逃がしてあげることが必要です。

遠方だったり忙しくて時間がない場合、月1回・1時間程度でも効率よく窓を開けて換気しましょう。

特に、靴箱や押入れなどは湿気が溜まりやすいので、扉を開けるのを忘れないように注意します。
空気が通りにくい場所なので、可能であれば扇風機を回したり、除湿器をかけたりすると効果的です。

 

掃除

通常の掃除と同様、上から下に向かって掃除しましょう。
人が住んでいなくても、ホコリや塵は上から落ちてくるからです。

ハンディワイパーなどで家具や家電まわりのホコリを取り、最後に掃除機をかけて吸い取ってください。

害虫の侵入防止のため、防虫剤を散布するなどの対策も必要です。
網戸が破れている場合は、修繕した方が良いでしょう。

通水

換気同様、水道管の破損などを防ぐために、最低でも1ヶ月に1回は通水の確認をします。
1分程度は流しましょう。

チェックポイントは、水の変色の有無。
水道をしばらく使用しないと、サビが進行し赤茶色の水が出てきます。

 

周辺のチェック

庭木が隣家の敷地にはみ出していないかの確認や、雑草のメンテナンスも重要です。

周辺にゴミが落ちていないか、ポストに郵便物やチラシなどがたまっていないかなどもチェックしましょう。

 

空き家管理サービスに依頼する

遠方で月1回程度の管理も難しい場合、「空き家管理サービス」に依頼する方法もあります。

メリットとしては、以下が挙げられます。

  1. 自分で管理する手間がない
  2. 移動時間や交通費がかからない
  3. 専門的な管理による安心感

空き家管理をしている不動産会社もあるので、電話やメールで相談してみると良いでしょう。

 

空き家を賃貸物件にする

思い入れのある家を手放す決心がつかない場合などは、賃貸物件にする方法もあります。

賃貸にするメリットは、主に以下の3つです。

  1. 家を手放さずにすむ
  2. 空き家のメンテナンスの必要がなくなる
  3. 家賃収入が見込める

デメリットとしては、貸主として設備の修理やトラブルなどに対応する必要があること。

入居者がいない期間、家賃収入はなくなり、メンテナンスの手間も発生するので注意しましょう。

 

空き家を売却する

空き家の管理から解放されたい、固定資産税の支払いが負担など、 売却を決断する方も多いでしょう。

方法としては、以下の3つが挙げられます。

  1. 「中古戸建」として売却する
  2. 「古家付土地」として売却する
  3. 解体して更地にして売却する

「中古戸建」と「古家付土地」は、そのままの状態で売却するため、経済的負担がなく手間がかからないのがメリットと言えるでしょう。

「中古戸建」のリフォーム費用、「古家付土地」の解体費用などは、買主の負担になります。
その分、売却価格は他の販売方法より安くなってしまう点は注意が必要です。

解体し更地にして売却する場合、解体の費用などは売主が負担します。

一般的に「古家付土地」より高く売却できる可能性があります。

ただし、空き家の状態や地域によっては解体しない方が需要がある場合も。

いずれにせよ自己判断せず、信頼できる不動産会社に相談することをおすすめします。

まとめ

空き家の老朽化スピードを早める4つの原因は、換気・掃除・修繕・使用がされないこと。

空き家の老朽化を防ぐ主な対策は、定期的なメンテナンス・賃貸物件にする・売却などの方法があります。
空き家は放置しておくほど劣化が進み、想定外の出費や手間もかかるため、早めの対策が重要です。
ここまでお読みいただきありがとうございました。

この記事が、空き家の管理やメンテナンスでお悩みの方の参考になれば幸いです。

高祖広季

空き家パスの運営会社、株式会社ウィントランスの代表です。 年間1,500件以上の空き家の相談を受けています。佐賀県出身です。