京都で空き家を買い取ってもらうには？相場や買取のメリット・デメリット、おすすめ業社の選び方も解説

観光名所としても移住地としても人気の京都府ですが、京都市の空き家等対策計画によると空き家が増加しており、空き家率は14%と全国平均の13.5%よりも高い状態になっています。
つまり、移住者や観光客が多い京都府であってもエリアによっては人口減少が進んでおり、空き家の売却が難しい状況になっていることが分かります。
そのため空き家の所有者は不動産会社を通じて不動産売却を試みても売却することができず、物件の販売期間が長期化してしまうというケースも多いです。
このような状況を打開する方法として「不動産買取」があり、買取業者が買主となって買取することでスムーズに空き家を処分することが可能です。
このことからも京都府で不動産を所有している人は仲介による売却と合わせて買取も検討する必要があるといえるでしょう。
この記事では空き家買取のメリットやデメリットについて解説します。
京都府を買取サービスのエリアとしているおすすめの買取業者や不用品回収業者も紹介しますので、参考にしてください。

空き家パスは、不用品の撤去不要で空き家をそのまま買取可能です。京都府の田舎にある空き家であっても、すぐに査定を行なっています。仲介では売却が難しい事故物件や再建築不可物件も積極的に買取していますので、京都で空き家の買取業者を探している方はぜひご相談ください。

空き家の買取とは？

空き家を売却するためには不動産会社へ査定を依頼し、査定価格をベースに販売価格を設定し物件を公開します。
その点、買取の場合は不動産会社が買主となるため査定額は買取価格となり、売主が価格に合意した時点で売買契約に進むことができる売却方法となっています。
このような特徴から買取は仲介よりもスピーディに売却できるという点で優れており、遠方の実家や管理していない放置された一戸建てを相続したケースにおすすめです。

空き家買取のメリット

空き家買取のメリットには次のようなものがあります。

売却まで短期間で済む

仲介は物件を公開し買い手が見つかるまで販売活動は続きますが、買取は買取額に合意した時点で実質売買契約の締結が可能です。
つまり買取はほとんど販売期間がないことになり、最短で空き家を現金化できるというメリットがあります。
また、仲介は不動産会社に成功報酬として仲介手数料を支払う必要がありますが、買取は仲介行為をしていないため手数料は不要という特徴も魅力的です。

資金計画を立てやすい

仲介のメリットは売主自身が販売価格を設定できる点になりますが、相場からかけ離れていたり市況の変化によって販売が長期化することもあります。
このような状況になってしまうと売却価格の値下げも検討することになり、想定した価格で販売できなくなり資金計画の見直しが必要になることも少なくありません。
その点買取は査定価格に合意した時点で買取価格が確定し契約に進むことができることから、売却によって得られる利益の使い道が決まっている人におすすめの方法といえるでしょう。

全国どこにいても手間なく売却できる

仲介は買い手が物件を確認するため内覧の対応などの手間がかかりますが、買取は立会うことなく処分が可能です。
さらに業者によっては全国が対応可能エリアとなっているケースもあるため、遠方の物件を所有している場合でも安心して相談できます。

仲介で売れない物件も買取してもらえる

事故物件などの訳あり物件は仲介で売却しにくく、大手仲介会社は販売を断ることもありますが買取業者はどんな物件も買取できます。
そのため有効活用することも売却することもできない戸建を早期に処分することができ、固定資産税の負担や支払い責任から解放されるという点が大きなメリットです。

解体費用がかからない

空き家は建物の状態が悪いと解体して更地にし、土地として売却することもありますがこの場合は解体費用がかかってしまいます。

しかし買取は建物と残置物を処分することなく現況で引渡しできるため、売主の諸費用を減らせるというメリットとなります。
これにより相続してから一度も現地確認していない家屋であっても余計な手続きをすることなく売却することができ、売主にとっては効率の良い処分方法といえるでしょう。

契約不適合責任が免責される

契約不適合とは引渡し後にシロアリの被害や雨漏りが発生した場合に売主が費用負担し修繕する責任のことで、売主は無事に引渡しが完了してもリスクを抱えることになります。
その点買取は不動産を購入した業者が修繕し再販売するため、契約不適合責任免責の条件で契約を進めることが可能です。
こうした特徴が買主にはあるため、売主はたとえ管理できていない空き家であっても安心して処分することができます。

空き家買取のデメリット

空き家買取のデメリットには次のようなものがあります。

仲介で売るより安くなる可能性がある

不動産会社に仲介で空き家の売却を依頼する場合、相場に近い額で査定額が提示されます。
そして買取業者が買取した後の再販売価格も相場価格付近に設定することになるため、買取価格は仲介よりも安くなる可能性が高くなってしまいます。
このことからも、買取による売却価格は公開されている仲介物件を参考にするのではなく買取業者に買取査定を査定し把握することをおすすめします。

なお、買取は仲介と違い仲介手数料がかからない、解体や不用品の処分をせずに売却できる可能性がある、手放すまでの期間が短くなるため結果として維持管理コストが安くなるといった特徴もあります。売却額のみではなく、すべての費用や手間も考慮して決定することがおすすめです。

買取を断られることもある

不動産会社の中には仲介を主要業務としている会社もあり、買取が得意ではないこともあります。
そして買取は再販売することで利益を得られるため慣れていない業者の場合は在庫を抱えるリスクが高くなり、その結果買取価格が安くなってしまいます。
つまり買取を検討する際には買取業者の選定が重要となり、なるべく空き家の買取を専門としている業者に依頼することが大切といえるでしょう。

空き家の買取価格はどう決まる？

一般的に買取の相場は不動産市場価格の5〜8割といわれていますが、相場として確立しているわけではありません。
なぜなら不動産買取の査定は「いくらで再販売できる物件なのか」というポイントが重要でとなり、築年数や建物面積以外にも立地や建物の状態、周辺環境などを鑑みます。
そのため買取価格は計算式があるわけではなく、物件やエリアによって大きく変動することを知っておきましょう。

京都府の空き家の売却相場を知りたい！

この章では京都府で実際に取引されている事例を不動産情報ライブラリの公開データを基に紹介します。空き家の買取に特化した情報ではありませんが、エリアや築年数、前面道路の状況なども参考にしてください。

京都市の不動産売却相場

京都市の不動産売却相場は、次のようになります。

JR京都駅がある京都府下京区には京阪本線、奈良線、地下鉄、近鉄など多くの鉄道が終結しており、どのエリアでも駅近になるため高値取引の事例が多いです。
また南側には高速道路があるため滋賀や大阪へのアクセスも良いことから他府県から移住を検討している人もいます。
世界的に有名な観光都市でもあるため民泊経営を目的に空き家を購入する投資家もいるため、京都市に空き家を保有している人は高値売却が期待できます。
ただし伏見区付近は下京区ほど都会ではないため坪単価は安くなる傾向にあり、注意が必要です。

福知山市の不動産売却相場

福知山市の不動産売却相場は、次のようになります。

福知山市は京都府の北側に位置しており、自然豊かな街として有名です。

そのため田舎暮らしを希望する人も多く空き家を古民家として改装し貸し出ししているオーナーもいます。
坪単価も福知山駅に近いエリアは高く売却事例も多いことから、駅近は比較的売れやすいといえるでしょう。

綾部市の不動産売却相場

綾部市の不動産売却相場は、次のようになります。

綾部市は福知山市に隣接しているためセットで移住候補地として検討する人が多く、川でニジマスが釣れるなど自然豊かな環境が特徴です。
その一方で綾部駅から京都駅まで約1時間でアクセスできるなど、京都の都市部で働く人が生活拠点にするケースも増えています。
福利山ICから高速道路を使い兵庫県側にも行きやすいことから、都市部に近い田舎として人気です。

亀岡市の不動産売却相場

亀岡市の不動産売却相場は、次のようになります。

亀岡市も都市部というよりも郊外に近いエリアですが、京都駅まで約30分でアクセスできるため人気が高く、注文住宅向けの分譲地も多く公開されています。
また観光名所の嵐山に行きやすいためインバウンド目的の旅館も多いことから、民泊として空き家の価値を見出しやすいエリアといえるでしょう。

南丹市の不動産売却相場

南丹市の不動産売却相場は、次のようになります。

福知山市と亀岡市の中間に位置する南丹市は南丹市役所を中心に街が形成されており、売却事例の多くが市街地となっています。
そのため郊外にある空き家は売却しにくく仲介だと販売が長期化する可能性があるため、注意が必要です。
このことからも南丹市にある空き家は買取がおすすめだといえるでしょう。

京都府で空き家買取業者を選ぶポイントは？

京都府は不動産の取引が多いため、それに合わせて空き家の買取数も多いです。
そのため京都府では地元の不動産会社から大手まで様々な不動産会社が買取対応しており、どの会社を選ぶべきか迷ってしまうこともあるでしょう。
そこで、この章では空き家買取業者を選ぶポイントについて、解説します。

空き家がある土地での買取実績がある

空き家があるエリアの地域密着型会社や全国対応可能している不動産会社であれば空き家がある周辺環境に詳しく、買取実績が多い傾向にあります。
このような買取業者は提案される査定価格や建物プランが信頼できる可能性が高く、安心して任せられるといえるでしょう。

売りたい空き家の状態に近い空き家の買取実績がある

事故物件や再建築不可物件、権利関係のトラブルがある物件は仲介だけでなく買取も難しく、買取対応したとしても査定価格が極端にやすくなってしまうことも少なくありません。
なぜなら再販売しにくい物件の買取は買取業者にとってリスクとなり、なるべく安く買取しようとするからです。
場合によってはタダ同然の買取価格を提示されることもあるため、売りたい空き家と同じ状態の物件を買取した実績があるのかをチェックすることが大切です。
買取業者によってはHPに「事故物件でも買い取ります」といったワードが記載されているため、業者の選定をする際にはHPと口コミを確認しましょう。

空き家パスの買取実績はこちら

複数社を比較する

買取業者を選ぶ際には査定額の比較が重要ですが、査定額以外にも買取条件や担当者の対応スピード、説明の分かりやすさも判断材料に加えましょう。
そのためにも複数の買取業者を比較検討し、一番信頼できる担当者がいる会社に依頼することをおすすめします。

京都県で空き家の買取に強い業者5選

京都府では多くの買取業者が事業を展開していますが、多すぎて選べないという人も多いです。
そこでこの章では京都府の空き家買取に強い業者を5社紹介します。
空き家買取業者の選定で悩んでいる人は、参考にしてください。

空き家パス（株式会社ウィントランス）

空き家パスは対応エリアが全国ですので山間部などの郊外であっても買取可能です。また、電話やメール、LINEなど様々な問い合わせ方法で受付しています。
全国で買取実績があるため空き家買取のノウハウを多く保有しており、「残置物撤去なし条件」や「事故物件」などの買取も得意としています。
さらに現地査定時に売主が立会う必要もないことから地方の空き家を保有している人に向いている買取専門業者です。2024年7月16日時点のGoogleレビューでは4.8以上という高い評価をいただいています。

ワケガイ（株式会社ネクスウィル）

ワケガイは対応エリアが全国となっており、日本ナンバーワン調査総研によると買取満足度、スタッフ対応、安心・信頼できる満足度で1位を獲得した会社です。
このように多くの売主に支持されていることが分かり、HPでも満足しているお客様の声を確認することができます。
見積も最短2日で提示してくれるため買取業者の候補に入れておきたい会社といえますが、HP上では「山林や田、畑、採草放牧地など、宅地として利用できない土地の買取は難しい」とあるため、詳細確認してから依頼することをおすすめします。

株式会社KAY不動産コンサルティング

不動産コンサルティングマスターを取得し京都不動産コンサルティング協会に所属しており、さらに30年以上不動産業を営んでいることから安心して任せられる会社といえます。
特に不動産相続問題に強いようで、空き家をトラブルなく相続し買取してもらいたい人におすすめです。
大丸京都店の近くに店舗がありますので、買い物帰りに相談することもできるという点もポイントです。

空き家買取隊（株式会社AlbaLink）

空き家買取隊は10年以上不動産再生事業を営んでおり、さらに独自の販売ルートがあることから他社で断られた物件であっても買取できることがあるそうです。
また年間買取実績が750件を超えているという点も信頼できるポイントといえ、買取業者に依頼したものの買取してくれなかった売主は空き家買取隊に連絡してみましょう。
営業時間は10時から19時ですが、メールやラインであれば24時間365日受付しているそうです。

近畿空き家買取センター（昭和印刷機材株式会社）

昭和30年に印刷卸売り業としてスタートした昭和印刷機材株式会社ですが、工場の相続や空き家の処分で相談されることが増え、買取事業を始めたそうです。
今では10年以上の実績があり、近畿一帯を対応エリアとして活動しており、地域の信頼も厚い買取業者といえるでしょう。

京都府で不用品回収を依頼できる業者一覧

空き家がゴミ屋敷の状態だと買い手がつきにくいため、残置物が多い場合は買取業者と合わせて不用品回収業者の選定も進めるべきでしょう。
この章では京都府を対応エリアにしている不用品回収業者を紹介します。

京都・滋賀リサイクル買取センター

京都・滋賀リサイクル買取センターは京都府と滋賀県を中心に不用品回収を営んでおり、不用品の処分だけでなく買取も積極的に実施しています。
このことからも、不用品の処分と買取を同時に進めたい人に向いている会社といえるでしょう。
なお、見積依頼は電話やメールだけでなく、HPの入力フォームからも可能だそうです。

株式会社山本清掃

京都市公認の清掃業者である山本清掃は創業75年と会社の歴史が古く、安心して任せられるという特徴があります。
さらに地域最安値にもこだわりがあり、さらに出張費用やキャンセル料がかからないという点も魅力の一つです。
HP上ではパック料金を確認できることから、事前に費用を把握した上で依頼することも可能です。

不用品回収セカンド（YMD株式会社）

不用品回収セカンドは楽天リサーチによると「お客様満足度95%」「ご利用シェア1位」という評価をされているようで、業界最安値に挑戦中とのことです。
不用品回収は最短で即日実施してくれるため、急いで処分して欲しい場合におすすめの業者といえるでしょう。
また、HP上で大幅値引される日を表示しており、価格を抑えられる日を指定することも可能です。

不用品は整理してから売却すべき？

空き家の買取は原則そのままの状態で引渡しすることができ、建物の解体や残置物の撤去は不要です。
しかし残置物が多すぎたり庭に産業廃棄物があると買取価格が下がってしまうため、物件に合わせて不用品回収も視野にいれておくべきでしょう。

空き家パス（株式会社ウィントランス）なら片付け不要で買取！

空き家を買取してもらうための業者選定は、高い買取価格を提示してくれるだけでなく買取条件を踏まえて検討することが大切です。
空き家パスは、不用品の撤去不要で空き家をそのまま買取可能です。都市部だけでなく田舎にある空き家であっても、すぐに査定を行なっています。仲介では売却が難しい事故物件や再建築不可物件も積極的に買取していますので、空き家の買取業者を探している方はぜひご相談ください。

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