愛知県岡崎市の空き家買取実績

岡崎市というと、徳川家康の生誕地としての歴史や八丁味噌のまちとしての印象が強いかもしれませんが、実際に暮らしの目線で歩いてみると、川と緑に囲まれた静かな場所がたくさんあります。大きな国道や幹線道路のそばに商業施設が集まりつつも、一歩住宅地に入れば、石垣の残る道や昔ながらの家並みが肩を寄せ合うように続いていて、古さと今とが自然に同居しています。ご相談いただいたのは、そんな岡崎のやや高台にある住宅地に建つ一戸建てでした。空が広く見える場所で、朝夕の風が心地よく、鳥の声が聞こえるような穏やかな立地。外観には大きな特徴はないものの、玄関先の植栽や少し丸みを帯びたアプローチの石畳に、住まい手の気配がやわらかく残っていました。室内に入ると、南側の窓からしっかりと光が入り、時間帯によって床や建具の色が微妙に変わっていくのが印象的でした。築年数は経っていますが、家そのものにまだしっかりとした骨格があり、暮らしの場としての安定感がありました。リフォームありきで考えるというよりも、今あるものを活かしながら、自分たちの生活を少しずつ重ねていけるような、そんな住まいです。使い込まれた木の質感や、少し不揃いな窓枠も、この家にとっては大切な“表情”のひとつ。新しさではなく、馴染みやすさを大事にしたい方にこそ、見ていただきたい一軒でした。
エリア愛知県岡崎市
種別戸建て
面積109㎡
地積215㎡