富山県砺波市の空き家買取実績

砺波市は、四季のうつろいがまっすぐに暮らしに届く場所です。春にはチューリップが咲き誇り、夏には青々とした田園が広がり、秋は稲穂が風に揺れ、冬には静かに雪が積もる。そうした自然のリズムに寄り添いながら、丁寧に暮らしが紡がれてきたまちです。今回ご相談して頂いたのは、砺波市内ののどかなエリアに佇む一戸建ての住宅でした。広々とした敷地に、ゆとりを持って建てられた住まいは、まわりの散居村の風景と調和し、控えめながらも凛とした佇まいを見せてくれていました。近くの用水路からは水の音がかすかに聞こえ、静かで心落ち着く環境が広がっています。家の中に入ると、光の入り方がとてもやさしく、特に南面の和室では障子越しに届く陽ざしが、部屋の空気まで温めているようでした。廊下や階段には木の味わいが残っており、日々の暮らしが積み重ねられてきた重みが静かに感じられました。もちろん、住み継いでいくには修繕の必要なところもありますが、それ以上に「住まいとしての素直さ」があり、自分らしい暮らしを育てていける余白も感じられる家でした。ご相談者さまも、「親から引き継いだ家だからこそ、大切にしてくれる方にお渡しできたら」と、穏やかにお話しくださいました。砺波というまちの、自然とともにある暮らし。その風土が、この家の隅々にまで行き渡っていました。ここからまた、新しい時間が流れていくことを願っています。このたびはご相談いただき、誠にありがとうございました。