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整地にかかる費用の目安は?整地方法別相場と節約する方法も解説

整地 費用

土地を整地する際には、どのような工事を行うのかによって費用が大きく異なります。
整地費用の相場は1坪あたり1,000円〜10,000円と幅広く、土地の状態や整地方法によって変動します。さらに、整地の目的によって適した方法が異なるため、事前にどのような整地の必要性があるかの確認が大切です。
整地費用を抑える方法としては、複数の業者へ見積もりを依頼し、業者ごとの作業範囲、費用内訳、追加費用の有無、工期、実績を比較することが重要です。また、自分で対応できる部分を手作業で行うことで、コストの削減につながります。

本記事では、整地費用の目安や整地方法ごとの相場、費用を抑える方法について詳しく解説します。整地を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

この記事で分かること

  • 整地の費用相場と坪単価の目安
  • 造成や更地との違い
  • 整地方法の種類と、それぞれの費用相場
  • 整地費用を節約する具体的な方法

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整地の費用相場は

土地を整地する際の費用は、土地の状態や整地方法によって大きく異なります。一般的に1坪あたり1,000円〜10,000円が相場ですが、土地の広さや作業内容によって増減します。特に、樹木の伐採や地盤改良、廃材の撤去などが必要な場合は、追加費用が発生します。
また、整地工事の費用は、以下のような要因によって変動します。

整地費用に影響する要因

    ・土地の状態:雑草や樹木が多い場合、伐採や除去作業が必要
    ・地盤の硬さ:地盤が硬いと重機作業が増え、費用が高くなる
    ・整地方法:粗仕上げや防草仕上げ、コンクリート舗装など、方法によって費用が異なる
    ・処分費用:整地時に出る廃材や不要な土砂の処分費がかかる

整地の坪単価の目安

整地の坪単価は、作業内容によって異なります。一般的な整地方法ごとの坪単価の目安は以下の通りです。

整地方法 坪単価の目安
粗仕上げ 1,000円〜3,000円
砂利整地 3,000円〜5,000円
防草仕上げ 4,000円〜6,000円
砕石舗装 5,000円〜7,000円
真砂土整地 4,000円〜6,500円
アスファルト舗装 6,000円〜9,000円
コンクリート舗装 8,000円〜10,000円

たとえば、30坪の土地を砕石舗装する場合、150,000円〜210,000円の費用がかかる計算になります。ただし、業者や地域によって費用が異なるため、複数の業者に見積もりを依頼するのが大切です。
また、広い土地であれば一括で作業を依頼することで、割引が適用されるケースもあります。

整地とは

整地とは、土地を平らに均し、建築や土地活用ができる状態にする工事のことです。土地の状態によっては、雑草や樹木の伐採、廃材の撤去、地盤改良などの作業が必要になる場合があります。
整地には主に以下の目的があります。

整地の目的

    ・建物を建てるための準備(住宅、駐車場、倉庫など)
    ・土地の売却前の整備(見栄えを良くし、買い手を見つけやすくする)
    ・雑草や害虫の発生を防ぐための管理

また、整地と似た言葉に「造成」や「更地」がありますが、用途や工程が異なります。次の項目で、それぞれの違いを解説します。

造成との違い

造成とは、土地の形状を大きく変更し、建築や農地利用に適した状態にすることです。整地と比べて、大規模な作業となるケースが多く、費用も高額になります。

項目 整地 造成
目的 土地を平らにする 高低差を調整し、土地を活用できる状態にする
作業内容 伐採、草刈り、地面の均し 盛土、切土、擁壁工事、排水工事など
費用相場 1坪あたり1,000〜10,000円 1坪あたり5,000〜30,000円
必要な工事 軽作業が中心 重機を使った本格的な工事

たとえば、山林や傾斜地を住宅地にする場合は、造成工事が必要です。一方で、すでに平らな土地であれば、造成ではなく整地のみで対応できる場合もあります。

更地との違い

更地とは、建物が取り壊され、何もない状態の土地を指します。ただし、更地のままだと地盤が不安定であったり、雑草やガレキが残っている場合があります。そのため、建築や土地活用をスムーズに進めるには、地盤を均し、不要な障害物を取り除く整地が必要になる場合があります。

項目 更地 整地
定義 建物がない土地 建築や活用のために地面を整えた土地
作業内容 建物の解体後、何もない状態 地面の均し、雑草処理、砂利敷きなど
必要な場合 建物を解体しただけの状態 すぐに建築や利用を考えている場合

売却を検討する際は、地盤を均し、排水処理を施すなど適切な整地を行うことで、見栄えや実用性が向上し、土地の資産価値を高められます。

整地方法の種類と費用相場

土地の整地方法には複数の種類があり、整地方法ごとに工事費用や整地後の使用用途が異なります。整地工事を依頼する前に、目的に合った整地方法を選び、使用用途に適した施工が可能な業者への工事の依頼が重要です。

以下では、代表的な7つの整地方法と費用相場を紹介します。

粗仕上げ

粗仕上げ整地とは、最低限の整地作業を行う方法です。重機を使って地面を平らに均すだけのため、最も費用が安い整地方法になります。

粗仕上げ整地の概要

項目 内容
特徴 ・最低限の整地作業(重機でのならし作業のみ)
・建築予定がなく、一時的な土地管理に適している
・費用が安いが、雑草が生えやすい
費用相場 ・1坪あたり 1,000円〜3,000円
・30坪で 約3万円〜9万円
おすすめの活用方法 ・売却予定の土地の一時管理
・畑や駐車場への転用前の整地
・草むしりを軽減するための下地処理

砂利整地

砂利整地とは、地面に砂利を敷いて平らに整える整地方法です。防草シートと併用することで、雑草の発生を抑えられます。

砂利整地の概要

項目 内容
特徴 ・砕石や砂利を敷き、地面を安定させる
・駐車場や空き地管理に適している
・施工が比較的簡単で、短期間で完了する
費用相場 ・1坪あたり 3,000円〜5,000円
・30坪で 約9万円〜15万円
おすすめの活用方法 ・駐車場の整地
・庭や敷地内の防草対策
・建築予定がない土地の長期管理

防草仕上げ

防草仕上げとは、防草シートや薬剤を用いて雑草の発生を防ぐ整地方法です。空き地を長期間放置すると雑草が生い茂るため、管理の手間を軽減できます。

防草仕上げの概要

項目 内容
特徴 ・雑草の発生を防ぎ、管理が楽になる
・防草シートの上に砂利を敷くと効果が長持ち
・施工後の手間が少なく、費用対効果が高い
費用相場 ・1坪あたり 4,000円〜6,000円
・30坪で 約12万円〜18万円
おすすめの活用方法 ・空き地の管理
・庭や駐車場の防草対策
・建築予定のない土地の長期維持管理

砕石舗装

砕石舗装とは、砕石(砕いた石)を敷き詰めて、地盤を安定させる方法です。強度があるため、車両の乗り入れにも適しています。

砕石舗装の概要

項目 内容
特徴 ・駐車場や倉庫の下地として適している
・水はけがよく、ぬかるみを防ぐ
・コンクリートやアスファルトよりも安価
費用相場 ・1坪あたり 5,000円〜7,000円
・30坪で 約15万円〜21万円
おすすめの活用方法 ・駐車場の整地
・農業用倉庫や資材置き場の下地
・水はけを改善したい土地

真砂土整地

真砂土(まさど)整地とは、山の風化した砂状の土を敷いて地面を固める方法です。透水性が良いため、水はけを改善したい場合に適しています。

真砂土整地の概要

項目 内容
特徴 ・透水性が高く、水はけを改善できる
・雑草が生えにくく、防草対策になる
・自然な見た目で、庭や景観を重視する土地に適している
費用相場 ・1坪あたり 4,000円〜6,500円
・30坪で 約12万円〜19万5,000円
おすすめの活用方法 ・庭やガーデニングスペース
・公園や遊歩道の整備
・水はけの悪い土地の改善

アスファルト舗装

アスファルト舗装とは、道路や駐車場で使われるアスファルトを敷き、平らにする方法です。耐久性が高く、長期間の利用に適しています。

項目 内容
特徴 ・耐久性が高く、ひび割れしにくい
・駐車場や私道としての利用に最適
・水を通しにくく、水たまりができにくい
費用相場 ・1坪あたり 6,000円〜9,000円
・30坪で 約18万円〜27万円
おすすめの活用方法 ・駐車場
・私道や敷地内の舗装
・頻繁に人や車が通る場所

コンクリート舗装

コンクリート舗装とは、コンクリートを流し込んで地面を固める方法です。最も耐久性が高く、メンテナンスの手間が少ない整地方法になります。

項目 内容
特徴 ・最も耐久性が高い整地方法
・長期間のメンテナンスが不要
・駐車場や工場敷地などの大型施設向け
費用相場 ・1坪あたり 8,000円〜10,000円
・30坪で 約24万円〜30万円
おすすめの活用方法 ・駐車場(特に大型車が使用する場所)
・店舗や倉庫の敷地
・庭やエントランスの舗装

整地費用を節約する方法

整地にかかる費用は、作業の種類や土地の状態によって高額になる場合がありますが、工夫次第で費用を抑制できます。ここでは、整地費用を節約するための3つの方法を解説します。

複数の業者に見積もりを依頼する

同じ整地工事でも、業者によって費用が異なるため、複数の業者へ見積もりを依頼し、費用や作業内容を比較することが重要です。

費用を抑えられる理由
・業者ごとの価格設定が異なるため、最も安い業者を選べる
・不要な作業が含まれていないかを確認できる
・相見積もりを取ることで、値引き交渉がしやすくなる

見積もりを依頼する際のポイント
・最低でも3社以上の業者から見積もりを取る
・総額だけでなく、内訳も比較する(例:伐採費、整地費、廃材処分費など)
・セット割引があるか確認(例:整地+防草シート施工を同時に依頼すると割引になる)
・追加費用が発生しないか確認(工事後の追加請求を防ぐ)

たとえば、30坪の整地を依頼する場合、業者Aは15万円、業者Bは10万円、業者Cは12万円と、数万円の見積もり額の差が生じます。複数社の見積もりを比較すれば、最も費用が安い業者への工事依頼ができるため、無駄な出費を抑制できるのです。

必要な部分だけ依頼する

整地工事は、すべての土地を整備しなくても問題ないケースがあります。必要な部分だけを整地することで、コスト削減につながります。

費用を抑えられる理由
・不要な作業を省くことで、無駄な費用をカットできる
・整地範囲を限定することで、工事費を抑えられる
・用途に応じて最低限の施工を選択できる

具体的な節約方法
・建物を建てる部分だけを整地する(周囲は粗仕上げで十分な場合も)
・駐車場にする部分だけを砕石舗装し、他は防草シート対応
・不要な伐採・抜根作業を省く(草刈りだけで済む場合もある)
・重機を使わず、簡易整地で対応できるか業者に相談する

たとえば、50坪の土地を整地する場合、全体を完全整地すると25万円かかるが、建築予定の30坪だけ整地すれば15万円に抑えられるといったケースがあります。用途を明確にすることで、大幅な節約が可能になります。

自分でできるところは自分でする

整地の中には自分で対応できる作業もあるため、一部の作業を自分で行い、業者に依頼する整地範囲を減らすことで、工事費用を抑えられます。

費用を抑えられる理由
・業者に依頼すると、作業費+人件費がかかる
・DIYで対応できる部分を増やすことで、外注費を削減できる
・簡単な作業なら、専門知識がなくても対応できる

自分でできる作業の例
・雑草や小さい木の伐採、草刈り(刈払機や草刈り機を利用)
・小さな石やゴミの撤去(スコップや熊手で対応)
・防草シートを敷く作業(ホームセンターで資材を購入可能)
・砂利や砕石を敷く作業(軽トラックで運搬し、自分で敷く)

たとえば、業者に雑草の除去を依頼すると、30坪あたり5万円前後が相場です。自分で草刈りをすれば、刈払機のレンタル代(3,000円〜5,000円)程度で済みます。

まとめ

整地は土地を有効活用するために必要な作業ですが、方法や土地の状態によって費用や手間が大きく異なります。短期間の利用なら簡易的な整地、長期的に維持するなら耐久性のある整地など、用途に合わせた選択が重要です。また、防草シートの活用など、管理コストを抑える工夫も有効です。
費用を抑えるためには、複数の業者から見積もりを取る、必要な部分だけ整地する、自分でできる作業をDIYで対応するといった工夫が効果的です。土地の利用目的を明確にし、最適な整地方法を選びましょう。

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