家の中を処分せずまるごと買取りしてもらえる?高く売るコツと注意点も解説

引っ越しや相続により家を売却する際、家具や家電などの残置物の処分に困るケースは少なくありません。不要品の処分には時間も費用もかかるため、家財道具が残ったまま売却できる「家まるごと買取り」サービスが注目されています。
家まるごと買取りサービスでは、物件内の片付けや清掃を行わずに売却できるため、遠方に住んでいる方や、高齢者、多忙な方にとって大きな負担軽減につながります。
ただし、買取価格は市場価格より低めに設定される傾向があり、業者によって対応可能な物件や査定基準も異なります。メリットとデメリットを理解したうえで、自分に合った買取業者の選定が大切です。
- 家まるごと買取りサービスの概要と仕組み
- 一般的な不動産仲介との違いとメリット・デメリット
- 家まるごと買取の具体的な流れと手続き方法
- 家まるごと買取を利用して高額売却を実現するためのポイント
- 家まるごと買取を利用する際の注意点
「どの不動産会社にも断られる」「片付けや整理の時間がない」などの理由で、家の売却にお悩みの方は、まずは空き家パスへご相談ください。空き家パスは、残置物がある空き家や不要品が多い物件の買取を得意とする不動産会社です。全国の物件の買取が可能で、お電話・メール・LINEにてお気軽にご連絡いただけます。ご相談や査定は完全無料です。
目次
家まるごと買取りサービスとは?
家まるごと買取りサービスとは、家具・家電などの残置物がある状態のまま、不動産物件全体を買い取るサービスです。通常の不動産売却では、物件内を空にしてから引き渡すのが一般的ですが、家まるごと買取りサービスでは残置物の処分が不要となります。
家まるごと買取りは、以下のような特徴があります。
- 残置物を含めた状態で物件全体を査定
- 家具や家電、生活用品などがそのままでも買取可能
- 物件の片付けや清掃が基本的に不要
- 買取業者が直接購入するため、一般の買主を探す必要がない
- 処分費用を考慮した金額で買取りされる
家まるごと買取りサービスが注目されている背景には、遺品整理や引っ越しにおける残置物処理の負担増加があります。特に高齢化社会において、親の家を相続したものの、遠方に住んでいるため整理が難しいケースや、施設入居に伴い短期間で家を手放す必要があるケースが増えています。
対象となる物件は様々で、一戸建て住宅やマンション、アパートなどの居住用不動産から、店舗や事務所などの商業用不動産まで幅広く対応可能です。物件の築年数や状態に関わらず、古い家や修繕が必要な物件であっても買取りの対象となるケースが多いです。
家まるごと買取りサービスを提供している業者は、不動産買取専門会社、リフォーム会社、不要品回収業者と連携している不動産会社など多岐にわたります。買取対象やエリア、査定の基準は業者によってさまざまです。納得できる条件で売却するためにも、複数社の比較をおすすめします。
なお、買取業者は物件を再販やリフォーム、賃貸物件として活用を前提に買取価格を算出します。そのため、残置物の価値よりも、残置物の処分にかかるコストを考慮した価格設定となるケースが一般的です。
家まるごと買取と仲介の違い
家まるごと買取と一般的な不動産仲介では、売却プロセスや費用面で大きな違いがあります。それぞれの特徴を理解し、自身の状況に合った売却方法の選択が重要です。
家まるごと買取は、不動産会社が直接物件を購入するため、買主を探す手間がなく、短期間での売却が可能です。一方、仲介は不動産会社が買主と売主を仲介する方法で、より高額での売却が期待できますが、成約までに時間がかかります。
家まるごと買取と仲介の主な違いは以下の通りです。
比較項目 | 家まるごと買取 | 仲介 |
---|---|---|
売却先 | 不動産会社が直接買主となる | 一般購入者が買主となる |
売却期間 | 最短1週間程度 | 平均3〜6ヶ月 |
売却価格 | 市場価格の7〜9割程度 | 市場価格に近い金額 |
手数料 | 原則不要 | 成約価格の3〜3.3%(税別)+6万円 |
物件の状態 | 現状のままで引き渡し可能 | 原則として残置物を撤去し空き渡しが必要 |
契約不適合責任 | 基本的に免責 | 売主に責任が発生する可能性あり |
重要なのは、不要品が残った状態の家は仲介での売却が極めて困難である点です。仲介で売却する場合、物件内見時の印象が購入判断に大きく影響します。家具や生活用品が散乱している部屋では、購入希望者が物件の魅力を把握できず、購入意欲が低下します。
さらに、仲介では、最終的な引き渡し時には物件内の残置物をすべて撤去しておく必要があります。物件を空の状態で引き渡すことは、不動産売買では一般的な慣行であり、通常は契約書にも明記されています。もし撤去が間に合わない場合は、引き渡し日の延期や契約違反となる可能性もあります。
一方、家まるごと買取では残置物をそのままにして取引できるため、大型家具の解体や家電の処分、不要品の分別、清掃などの煩雑な作業を行う必要がありません。
残置物の処分作業を専門業者に依頼すると、物件の規模や残置物の量にもよりますが、数十万円かかる場合もあります。特に遠方に住んでいる場合や高齢者の方にとって、処分に係る労力と費用の負担は大きな障壁となります。
家まるごと買取サービスは、こうした残置物処分の負担を減らしたい方や、迅速に売却を完了させたい方に適しています。ただし、買取価格が市場価格より低めになるため、時間的余裕があり、少しでも高く売却したい場合は、残置物を処分した上で仲介での売却を検討するという選択肢もあります。
家まるごと買取を利用するメリット
家まるごと買取サービスは、従来の不動産売却方法と比較して、売主にとって多くのメリットがあります。特に残置物の処分に悩む方や、迅速な売却を希望する方にとって大きな利点があります。
家まるごと買取のメリットを理解することで、自身の状況に合った売却方法を選ぶ判断材料となります。以下では、家まるごと買取サービスを利用する主なメリットについて詳しく解説します。
不要品処分や整理のコストを削減できる
家まるごと買取の最大のメリットは、残置物の処分にかかるコストと手間を大幅に削減できる点です。通常の不動産売却では、家具や家電などの残置物をすべて撤去する必要があり、処分費用は売主の負担となります。
残置物の処分には、品目や量によって予想以上の費用がかかります。例えば、家庭で使用する一般的な粗大ゴミの処分費用は以下のような相場があります。
品目 | 処分費用の相場 | 備考 |
---|---|---|
冷蔵庫 | 4,000円~6,000円 | 家電リサイクル料金含む |
洗濯機 | 2,500円~4,000円 | 家電リサイクル対象 |
エアコン | 3,000円~5,000円 | 取り外し工事費は別途 |
ベッド(シングル) | 2,000円~3,500円 | 解体費が追加される場合あり |
ソファー(3人掛け) | 3,000円~4,500円 | サイズにより変動あり |
タンス(大) | 3,000円~5,000円 | 木製・金属製で変動あり |
家電製品や大型家具を数点処分するだけでも、すぐに数万円の費用が発生します。さらに、一軒家全体の残置物を処分する場合、不要品回収業者に依頼すると、物件の規模や残置物の量にもよりますが、10万円~30万円ほどかかるケースもあります。
さらに、遠方に住んでいる場合は、現地に何度も足を運ぶ交通費や宿泊費、休業損失なども考慮する必要があります。また、自分で処分作業を行う場合は、分別や梱包、運搬などの肉体的な負担も大きく、特に高齢者にとっては大きな障壁となります。
家まるごと買取サービスを利用すれば、残置物の処分は買取業者が行うため、売主は何も手を付けずに売却できるのです。
仲介手数料が不要で手続きが簡単
家まるごと買取では、不動産会社が直接買主となるため、仲介手数料が発生しません。通常の不動産仲介では、成約価格に応じて売買代金の3%~3.3%(税別)+6万円の仲介手数料が発生します。
例えば、2,000万円の物件売却では、仲介手数料は約66万円~72.6万円(税別)になりますが、家まるごと買取では仲介手数料が不要です。
また、買取による売却は手続きがシンプルです。通常の仲介売却で必要な物件の準備、写真撮影、広告掲載、複数回の内見対応、価格交渉などのプロセスが大幅に簡略化されます。
契約書類も買取業者が準備するケースが多く、売主の事務的な負担も最小限に抑えられるため、不動産取引に不慣れな方や遠方にお住まいの方に適しています。
遠方の不動産や急ぎの売却にも対応可能
家まるごと買取は、遠方にある物件や迅速な売却が必要なケースに役立ちます。相続などで地方の実家を引き継いだものの、遠距離で管理が難しい方には、家まるごと買取が有効です。
通常の仲介売却では、内見のたびに立ち会いが必要になり、遠方に住む所有者は何度も現地に足を運ぶ必要があり時間的にも金銭的にも大きな負担となります。家まるごと買取では、査定のための訪問が1回程度で済むため、負担を大幅に軽減できます。
また、転勤や住み替えなど急ぎの売却が必要な場合も、家まるごと買取は最適です。買取業者によっては申し込みから最短1週間程度で売買契約が成立し、売買契約成立後2~3週間程度で決済・引き渡しが完了します。
相続税の納付期限が迫っている場合や、ローン返済のために早急に資金化が必要な場合など、時間的制約のある状況でも柔軟に対応可能です。
残置物以外の問題を抱えた家でも売却しやすい
家まるごと買取のメリットは、残置物の問題だけでなく、さまざまな事情を抱えた物件の売却にも適している点です。一般の買主が購入を躊躇するような状態の物件でも、買取業者は柔軟に対応してくれます。
例えば、老朽化した古い物件や修繕が必要な物件は、一般の購入希望者からは敬遠されがちで、仲介での売却が難しくなります。しかし買取業者はリフォームやリノベーションを前提に購入するため、築古物件でも積極的に買い取ってくれます。
また、法的な問題を抱えた物件も買取の対象になります。再建築不可物件や接道義務を満たしていない物件、セットバックが必要な物件など、一般の市場では売りにくい物件でも、専門知識を持った買取業者なら対応可能です。
さらに、立地条件が良くない物件や周辺環境に問題がある物件、近隣トラブルがある物件なども、買取業者は状況を考慮した上で査定してくれます。
家まるごと買取のデメリット・注意点
家まるごと買取サービスには多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットや注意点も存在します。サービスを利用する前に、デメリットの把握も重要です。
家まるごと買取の価格は、一般的な仲介売却と比較して低くなる傾向があり、市場価格の7~8割程度が相場です。価格が低くなる背景には、買取業者が残置物の処分費用やリフォーム費用に加え、保有コストや再販時のリスクまで負担している点が挙げられます。
例えば、市場価格2,000万円の物件では、家まるごと買取の売却価格が1,400万〜1,600万円程度となる可能性があります。処分費や仲介手数料の節約額よりも価格の下がり幅が大きければ、手元に残る金額が少なくなる場合もあります。
また、すべての買取業者が家まるごと買取に対応しているわけではありません。地方や郊外の物件、特殊な構造の建物、大量の残置物がある場合は、買取を断られるケースもあります。
買取業者の中には悪質な業者も存在します。極端に安い価格で買い取る業者や、契約後に追加費用を請求する業者もいるため、以下のような点の確認が重要です。
- 会社の実績や口コミ
- 宅地建物取引業免許の有無
- 買取実績や対応エリア
- 明確な査定基準の提示
- 契約内容の透明性
家まるごと買取の流れと手続き
家まるごと買取サービスを検討する際は、手続きの流れや注意点を把握しておくと、取引をスムーズに進められます。一般的な不動産売却よりもシンプルな流れで取引が進行します。
家まるごと買取の基本的な流れは、問い合わせから査定、金額提示、契約締結、最終的な代金受け取りと物件引き渡しまで、通常1~2ヶ月程度で完了します。早急な売却が必要な場合は、買取業者との相談により、さらに短期間での対応も可能です。
特に重要なのは査定時の物件状態の正確な伝達です。残置物の種類や量、建物の状態など、詳細な情報を事前に伝えることで、後のトラブル防止につながります。また、権利証や固定資産税の納税証明書など、必要書類を事前に準備しておくと手続きがスムーズに進みます。
家まるごと買取では残置物の確認や評価も査定に含まれ、残置物が大量にあると、処分費用がかさみ、買取価格が下がる場合もあります。より良い条件で売却するには、可能な範囲で不要な物は事前に整理しておくのが効果的です。
家まるごと買取の具体的な手続きの流れを4つのステップに分けて詳しく解説します。
STEP1:問い合わせ・査定
家まるごと買取の第一歩は、買取業者への問い合わせから始まります。多くの業者では電話やメール、ウェブサイトの問い合わせフォームから無料で査定依頼が可能です。
問い合わせの際に伝えるべき情報は以下の通りです。
- 物件の所在地と種類(一戸建て、マンション、土地など)
- 築年数や建物の状態
- 残置物の種類や量の概要
- 売却希望時期や急ぎの度合い
- 所有者の状況(相続物件かどうかなど)
基本情報を伝えることで、買取業者は対応可能かどうかの判断や、おおよその買取価格の目安を提示できます。また、複数の業者に査定依頼と物件情報の提供を行っておくと、後の相見積もり比較がスムーズになります。
査定方法には「訪問査定」と「机上査定」があり、それぞれ特徴が異なります。
項目 | 訪問査定 | 机上査定 |
---|---|---|
方法 | 担当者が実際に物件を訪問 | 物件情報と周辺相場をもとに算出する簡易査定 |
確認内容 | 建物の状態、残置物の有無、周辺環境などの実地確認 | 図面・築年数・面積などの基本情報と市場データ |
精度 | 高い(現地確認があるため) | 概算レベル(状況により誤差が生じる) |
手間・時間 | 時間がかかるが、正確な価格が把握できる | 短時間・非対面で済む |
おすすめの場面 | 正確な売却価格を知りたい場合 | おおよその相場を把握したい初期段階 |
正確な査定額を把握したい場合は、訪問査定を依頼するのが望ましいです。
なお、査定時に必要な書類としては、以下のものを用意しておくと便利です。
- 権利証(登記済証)または登記識別情報
- 固定資産税評価証明書または納税通知書
- 建物の図面(あれば)
- 管理規約や重要事項説明書(マンションの場合)
STEP2:査定金額の提示・検討
査定が完了すると、買取業者から正式な査定金額が提示されます。査定金額は物件の立地条件や築年数、建物の状態、残置物の量などを総合的に考慮して算出されます。査定金額の提示方法は、訪問査定の場合は現地で口頭で伝えられるケースもありますが、多くは後日、書面やメールで正式な金額が通知されます。
査定金額が提示された際は、以下のポイントの確認が重要です。
- 査定金額の算出根拠(周辺相場との比較など)
- 残置物の処分費用がどのように考慮されているか
- 買取金額に含まれる費用と別途必要な費用
- 買取金額から差し引かれる項目(未払いの固定資産税など)
- 契約から引き渡しまでのスケジュール
提示された金額に納得がいかない場合は、交渉の余地があるケースもあります。特に残置物の処分費用が過大に見積もられていると感じる場合や、物件の魅力的な点が査定に反映されていないと思われる場合は、根拠を示しながら交渉してみる価値があります。
また、複数の業者から査定を受けた場合は、単に金額の高さだけでなく、対応の丁寧さや契約条件、引き渡し後のサポートなども含めた総合的な判断をおすすめします。金額に大きな開きがある場合は、安すぎる業者や高すぎる業者の査定根拠を慎重に確認しましょう。
STEP3:契約締結
査定金額に納得したら、買取契約の締結に進みます。不動産売買は高額な取引であるため、契約内容を十分に理解したうえでの署名が重要です。買取業者から契約書が提示されたら、以下の点を注意深く確認しましょう。
契約書で確認すべき主な項目は以下の通りです。
- 売買金額と支払い条件(一括払いか分割払いか)
- 物件の表示(所在地、面積、権利関係)
- 残置物の扱いに関する取り決め
- 引き渡し日時と引き渡し方法
- 契約不適合責任(瑕疵担保責任)の有無
- 契約解除の条件と違約金 ・諸費用(登記費用、印紙税など)の負担者
家まるごと買取では、残置物の扱いが契約の重要な部分になります。どの範囲の残置物を引き取るのか、特定の残置物(仏壇や貴重品など)の扱いはどうするのかを明確にしておきましょう。
また、契約締結の際には印鑑証明書(発行から3ヶ月以内のもの)や実印が必要になります。相続物件の場合は、遺産分割協議書や相続人全員の印鑑証明書など、追加の書類が必要になるケースもあります。
契約内容に不明点や疑問点がある場合は、必ず契約前に質問し、納得してから署名することが大切です。必要に応じて司法書士や弁護士などの専門家への相談も検討しましょう。
STEP4:代金の受け取りと物件引渡し
契約締結後、最終的なステップは代金の受け取りと物件の引き渡しです。一般的に、契約締結後は以下のような流れで手続きが進められます。
まず、買取業者と引き渡し日時を調整します。引き渡し日には、買取業者や司法書士と共に法務局で所有権移転登記を行うことが一般的です。
この際、売主は以下の準備が必要です。
- 印鑑証明書(発行から3ヶ月以内のもの)
- 実印
- 権利証または登記識別情報
- 身分証明書 ・銀行口座情報(売買代金の振込先)
所有権移転登記が完了すると、買取業者から売買代金が支払われます。支払い方法は銀行振込が一般的ですが、高額取引の場合は小切手での支払いや司法書士による預かり金からの支払いなど、様々な方法があります。
鍵の受け渡しをもって物件の引き渡しが完了します。残置物があるままでも問題はありませんが、通帳や書類などの重要物は引き渡し前に忘れずに回収しておく必要があります。
また、水道・電気・ガスなどのライフラインの解約手続きや名義変更も必要です。買取業者と相談しながら、引き渡し日前後での停止や名義変更のタイミングを調整しましょう。光熱費や管理費などの精算も忘れずに行う必要があります。
すべての手続きが完了すれば、家まるごと買取の全プロセスは終了となります。通常の不動産売却と比較して、残置物の処分や物件のクリーニングが不要なため、引き渡し後の手続きがシンプルなのも家まるごと買取の特徴です。
家まるごと買取で高額売却を実現するポイント
家まるごと買取は一般的な不動産仲介より売却価格が低くなる傾向がありますが、適切な準備や業者選びにより、より良い条件での売却が可能です。買取価格は物件の立地や築年数だけでなく、残置物の量や種類によっても変わります。
家まるごと買取で高額売却を実現するには、複数の業者比較、簡単な整頓、信頼できる業者選びの3つが重要です。
相見積もりを取って複数社の査定を比較する
査定結果を比較するためにも、複数の業者に相見積もりを依頼することが基本です。業者ごとに査定基準や得意とする物件タイプが異なるため、同じ物件でも査定金額に大きな差が生じます。
相見積もりを取る際は以下の点に注意します。
- 最低でも3社以上の業者に査定を依頼する
- 同じ条件で査定を依頼し、公平に比較する
- 可能な限り訪問査定を依頼して正確な査定額を把握する
- 各業者の査定根拠を詳しく聞いておく
業者によって得意分野が異なります。再販を主力とする業者は構造が良好な物件を高く評価し、土地活用を得意とする業者は立地や形状を重視する傾向があります。
可能ならお部屋を簡単に整頓しておく
家まるごと買取では残置物があっても売却できますが、簡単に整頓しておくだけで査定額が上がるケースがあります。
部屋の動線を確保し、各部屋を見やすく整えることが大切です。窓やキッチン、浴室などの水回りは、特に清潔にしておくと好印象につながります。
買取業者の実績やサポート品質を確認する
家まるごと買取で信頼できる取引を行うには、買取業者の実績やサポート品質の確認が重要です。
宅地建物取引業の免許を持っているか確認しましょう。免許番号はウェブサイトや名刺に記載されています。また、業者の取引実績や経験年数、対応エリアや得意とする物件タイプも重要な判断材料となります。
初回の問い合わせから査定、契約までの対応の丁寧さも重視すべきです。質問への回答速度や説明の分かりやすさは、その後の取引がスムーズに進むかどうかの指標となります。
まとめ
家まるごと買取サービスは、家具や家電などの残置物がある状態のまま不動産を売却できる便利なサービスです。残置物の処分にかかる時間とコストを削減できる点が最大の魅力で、特に遠方に住んでいる方や、高齢者、時間がない方に適しています。
家まるごと買取サービスの主なメリットは、残置物処分の手間が省ける点、仲介手数料がかからない点、手続きがシンプルで売却期間が短い点です。また、一般市場では売りにくい築古物件や問題物件でも買取対象となるケースが多く、様々な状況に対応できます。
一方で、買取価格が市場価格より低めになる傾向はありますが、残置物の処分費用や仲介手数料を考慮すれば、納得できる取引になるケースもあります。ご自身の状況や優先事項を考慮し、最適な売却方法の選択をおすすめします。
空き家パスでは全国を対象として、残置物がある物件の買取も積極的に行っています。相続物件や築古物件、立地条件が悪い物件も買取可能です。LINEやウェブサイトから無料で査定を受け付けていますので、家まるごと買取をご検討の方は、ぜひお問い合わせください。