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ごみ屋敷として放置していた空き家!処置はどうなる?

最近になって問題視されている空き家ですが、その問題を細かく見て行くと、その問題の根深さに呆れてしまう人も多いことでしょう。倒壊をはじめとした様々なリスクを抱える問題は、近隣だけでなく地域全体の問題にもなり得るからです。
さて、空き家の問題は倒壊だけではありません。ケースにもよりますが、ごみ屋敷になっている物件もあるのです。
ごみ屋敷には、そのままの状態で人が住んでいるケースと、空き家の状態でごみ屋敷となっている例がありますが、問題が大きいのは誰も管理すらしない後者です。
では、この様な空き家となったごみ屋敷、どの様な処置がされるのでしょうか。
ここではごみ屋敷の処置方法や費用などについて取り上げてみます。

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ごみ屋敷になった空き家の処置

ごみ屋敷になった空き家の処置
ごみ屋敷は何等かの処置をされることになります。
ここではごみ屋敷となってしまった空き家の処置の大まかなプロセスを挙げてみましょう。

基本的には自分で荷物を処分

ごみ屋敷は簡単には片付きません。散らばっているのは雑誌、飲み物や食べ物の容器などの様な小さい物から、壊れた椅子や家電製品など、簡単には撤去が出来ない物もあるからです。
さて、これらの撤去に恐ろしく手間の掛かりそうなごみ、誰が処分しなければならないのでしょうか。…これは当然ながら空き家の所有者となります。
尚、空き家の所有者は離れて生活していたとしても、登記事項証明書(登記簿謄本)などで割り出すことが可能です。白を切ることは不可能。覚悟を決めなければならないのです。
空き家の名義人変更に関しては下記で解説しておりますのでご参照ください。

これで解決!相続した不動産を名義変更する手順をわかりやすく解説。

放置を続けると様々な被害が発生

ごみの放置を続けると様々な被害が発生します。
例えば内装材を考えてみましょう。飲み物や食べ物のカラ容器からは飲み残しや食べこぼしが床に落ちます。そうすると床面が汚れてしまいます。そして、そのまま放置するならば汚れが落ちなくなるのです。
また、壁紙が汚れることも当然あります。壁紙…例えば白い物であれば、著しく汚れてしまうことでしょう。汚れを落とすことは当然困難になり、しかも目立ちます。
しかも、そのために悪臭が発生したら目も当てられません。掃除では済まず内装の交換まで必要となるのです。
尚、汚れの被害はこれだけではありません。カビや害虫も発生し得るのです。

掃除に多額の費用が掛かる

掃除に多額の費用が掛かる

そこまでの状態になると、自分の手での掃除が困難になるかも知れません。
では、掃除を業者に頼んだ場合はどうでしょうか。…これは、言うまでも無く多額の費用が発生します。
また、汚れが内装材にまでひどく及んでいる時には、内装材やフロア材の交換まで必要になるかも知れません。いずれにせよ安くはつきません。それほどまでに、ごみ屋敷化すると大変なのです。

 

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ごみ屋敷として放置してしまった場合

ごみ屋敷として放置してしまった場合
さて、ごみ屋敷となった空き家が大変な状態になることは分かったと思います。では、具体的にはどの様な弊害が発生するのでしょうか。

火災発生のリスク

ごみが積もったままになると自然発火するリスクが発生します。
これは油が原因になる現象です。ある種の美容オイルや食用油には、酸化すると熱を発生する性質の物があります。蓄熱されやすい環境にあると、熱がこもってしまい、発火の可能性が出て来るのです。発火した場合には、周囲のごみに燃え移って火災が発生。近隣に延焼するかも知れません。
ちなみに、これらの油は日常生活で頻繁に使われる物ですが、日常では発火することは、まずありません。ごみ山になったからこそリスクが発生したと言えるのです。
もしも空き家で火災が起こってしまった場合、一体どうなるのでしょうか?
下記の記事で解説しておりますのでご参照ください。

空き家の火災は誰の責任?

猫などが棲み着く

窓やドアなどに隙間が出来ると、そこから猫などが入り込み、棲み着くことがあります。猫は繁殖力が高い動物。そのまま放置すると周囲にまで迷惑を掛けることにも。しかも、一旦増えてしまうと駆除は非常に困難。非常に頭の痛い問題となるのです。

害虫の発生

ごみ部屋を放置すると不潔です。その結果として害虫が発生。大変なことになってしまいます。
害虫の種類も様々。ゴキブリだけではありません。先に挙げた猫のフンなども媒介としてハエなども大量発生してしまうのです。
空き家の室内をうまく維持するために必要なことは下記の記事にまとめております。ご参照ください。
空き家の維持に欠かせない室内管理と清掃方法とは?

 

カビなどの問題

空き家はドアや窓を締め切っている場合が多く、ジメジメにた環境のケースが多いです。そのため、家の内部はカビが生えてしまいます。カビは様々な弊害を起こす原因。劣悪な環境と言えるのです。

下水などが使えなくなることも

ごみが溜まるとダメージを受けるのが配管。配管の中に物が詰まると使えなくもなります。配管が使えなくなると、場合によっては交換が必要なことも。復旧するのには多額の費用が発生します。

住宅として使えなくなる可能性もある

ごみ屋敷は片付ければ住める様になる…とは行かない場合もあります。例えば、小動物のフンやカビがひどい場合です。その場合には、内装材にも取れない悪臭が付いてしまい、人が生活する環境ではなくなります。もはや「住居」とは呼びにくい建物にもなるのです。

ごみ屋敷

困る物の例

困る物の例
ごみ屋敷には放置物がたくさんありますが、撤去に特に厄介な物もあります。
での様な物であるか、代表的な物を挙げてみましょう。

大型家具類

家具は大きい物、重量のある物がありますが、やはり撤去には手間が掛かります。
特に、部材で販売されていて室内で組み立てるタイプの物、大き過ぎて厄介です。

悪臭のする物

悪臭のする家財も嫌な物です。特に、食べ物などが付着して腐敗した物、汚物などで汚れた物は困ります。

害虫が発生している物

食べ物のごみなどの場合、害虫が発生しているケースも。近寄るのも嫌になる物もあります。

動物の死骸など

動物の死骸もあります。家の中に入って死んだ小動物の死骸はそのまま放置される訳です。

 

整理のための費用について

整理のための費用について
ごみ屋敷になってしまった場合には、整理は基本的には所有者が責任を負い、費用も負担します。
ただ、状況によって整理の方法が違うため、費用や流れを知っておくことは大切です。代表的な処分方法を挙げてみましょう。

地域の処理場を利用する場合

ごみは基本的には地域の処理に依頼します。この内粗大ごみは地域によって違いますので、役所に問い合わせましょう。他の自治体には出せないので注意が必要です。
尚、費用は数量にもよりますが、基本的には1点に付き数百円単位。ただし分別はしなければなりません。
ちなみに、ごみ屋敷の処分には市町村が条例を定めている場合があり、最終手段として行政代執行がなされます。具体的には、まず役所から通達、それで対応しなければ強制撤去…といった流れです。そうすると数十万円、あるいは100万円を超える金額を請求されることがあるので、早めの撤去がベターです。
行政代執行については下記の記事で解説しておりますのでご参照ください。

空き家の行政代執行が適用されるケースとは?

 

中間処理場に持って行く場合

不燃ごみは処理施設に持って行って処分することも可能です。処理場ではごみを破砕し、鉄やアルミなどは資源として回収、残りは最終処分場に運搬され、処理されます。
尚、この場合もごみ処理費用は1点に付き数百円レベルです。ただし、分別も必要なので手間が必要ですが、運搬費用が削られて安くなります。

廃棄業者に依頼する場合

廃棄業者に頼む場合には、現場を確認してもらい、その都度見積もってもらう必要があります。
ただし、廃棄業者には不法に回収している場合もあり、最終的に不法投棄をされることも。業者選びには注意が必要です。

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まとめ

ごみ屋敷について紹介しました。空き家はごみ屋敷になる場合があるのですが、得することは何も無いことが分かったと思います。
ごみ屋敷にせずに状態を保つためには、管理を適切にすることが重要です。仮に空き家となった場合でも、しっかりと管理をしましょう。
もしも適切な管理ができていなかった時、どのようなリスクがあるのでしょうか。下記の記事で解説しておりますのでご参照ください。

ごみ屋敷として放置していた空き家!処置はどうなる?

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