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福井の空き家補助金を解説ー解体・リフォームなどで活用!申請の流れや注意点も

福井 空き家 補助金

「福井県の実家を相続したが、雪下ろしや草刈りの管理が年々負担になってきた」「解体して更地にしたいけれど、数百万円という見積もりに戸惑っている」
こうした声は、雪国である福井県内の空き家所有者からも少しずつ聞かれるようになっています。特に冬場は積雪による倒壊リスクが懸念され、放置すれば近隣への影響も無視できません。
費用面がネックで対策が進まない場合、ぜひ検討していただきたいのが自治体の「補助金制度」です。福井県内の多くの市町では、危険な空き家の解体や、移住定住を目的としたリフォームに対して、数十万円から場合によっては100万円を超える手厚い助成を行っています。
しかし、補助金制度は自治体ごとに名称や要件が複雑に異なり、「自分の実家が対象になるのか分からない」と申請を諦めてしまうケースも少なくありません。タイミングを逃すと、補助金を受け取れなくなる場合もあります。
本記事では、福井県の空き家事情に詳しい筆者が、解体・リフォーム・取得・家財処分といった目的別に利用できる補助金制度を体系的に解説します。申請手続きの流れや、失敗しないための注意点、万が一補助金が使えなかった場合の解決策もあわせて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること

  • データで見る福井県の空き家問題の深刻さとリスク
  • 福井県内で利用できる空き家関連の補助金制度一覧
  • 補助金を確実に受給するための申請フローと必須条件
  • 補助金以外の方法で空き家を手放す・活用する選択肢
  • よくある質問

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福井県の空き家問題、現状は?

福井県は、全国でもトップクラスの「持ち家率(73.5%)」と「一戸建率(74.7%)」を記録しています(令和5年住宅・土地統計調査)。同県の住宅は延床面積が広い傾向にありますが、こうした住宅特性は、相続時において維持管理にかかる費用や労力の負担が増大する一因となっています。
総務省が公表した最新の調査(令和5年)によると、福井県の空き家数は約5万3,000戸に達し、過去最多を更新しました。同県の空き家率は15.5%であり、全国平均の13.8%を上回る、全国で27番目に高い水準です。県内の住宅における約6〜7軒に1軒が空き家という計算であり、問題の深刻さがうかがえます。
【参考:令和5年住宅・土地統計調査 | 福井県ホームページ
【参考:令和5年住宅・土地統計調査 住宅数概数集計(速報集計)結果

空き家問題解決策のひとつ「補助金制度」

空き家の管理や処分において、所有者にとって大きな課題となるのが「費用」の問題です。解体には数百万円、大規模なリフォームにはそれ以上の資金が必要となるため、個人の資金力だけでは大きな負担となるのが実情です。
こうした課題に対し、有効な支援策となるのが、国や自治体が設けている「補助金制度」です。行政側にとっても、倒壊の恐れがある空き家の放置や、地域内での空き家増加は解決すべき地域課題となっています。そのため、所有者が自発的に空き家を解体する場合や、若者世帯が移住して活用する場合に、費用の一部を公費で助成する仕組みが整備されています。
福井県内の多くの自治体でも、人口減少対策や防災対策の一環として、空き家対策に予算を投じています。制度を上手に活用すれば、解体費用の数分の一、あるいはリフォーム費用の一部を公費で賄うことができ、持ち出し(自己負担)を減らすことができます。
ただし、補助金は「申請すれば誰でももらえる」ものではありません。「昭和56年以前の建物であること(旧耐震基準)」や「市街化区域内にあること」、「税金を滞納していないこと」など、一定の要件を満たす必要があります。また、予算には限りがあり、年度の途中で受付が終了することも珍しくありません。

福井県で使える空き家関連補助金

ここからは、福井県内の各自治体で実施されている主な補助金制度を、目的別に紹介します。ご自身の空き家がどの市町にあるか、そして「壊したいのか」「直したいのか」「売りたい(または買いたい)のか」という目的に合わせて、利用できる制度を確認してください。
制度内容は年度ごとに更新されるため、最新情報は必ず各自治体のホームページや窓口でご確認ください。

空き家のリフォーム・改修に関する補助金

福井県内の多くの自治体では、空き家の利活用を促進するため、リフォーム費用に対する助成を行っています。特徴的なのは、単なる修繕だけでなく、「移住者」「新婚・子育て世帯」の定住支援とセットになっているケースが多い点です。

主な傾向とポイント

  • 対象物件:各市町の空き家バンクに登録された物件が対象となることが多いです。
  • 補助金額:上限30万円〜100万円程度が一般的ですが、「居住誘導区域内」や「多世帯同居」などの条件を満たすと上限額が加算される場合があります。
  • 施工業者:地元経済の活性化のため、「市内(町内)の施工業者を利用すること」を要件とする自治体が大半です。

年度の途中で予算上限に達し、受付を終了している自治体も少なくありません。検討の際は、必ず最初に市役所の担当窓口へ「現在の受付状況」を確認してください。

市町村名 補助金制度名 補助上限額 主な条件
福井市 福井市空き家リフォーム支援事業 補助率:1/5
上限:30万円
市内業者による20万円以上の工事が対象。バンク登録物件に10年以上居住(利活用)が必須。新婚・子育て・移住者等の世帯要件あり。契約前の申請が必要。
敦賀市 新婚・子育て世帯と移住者への住まい支援事業(空き家リフォーム支援) 補助率:1/3
居住誘導区域内:最大60万円(+加算あり)
居住誘導区域外:最大30万円
新婚・子育て・移住者等で10年以上居住、または賃貸目的の所有者が対象。20万円超の工事が条件。市税滞納がなく、他制度との併用不可。
小浜市 小浜市住まい支援事業(子育て世帯等支援型) 補助率:1/3
居住誘導区域内:最大60万円
居住誘導区域外:最大30万円
子育て世帯、移住者等で10年以上居住見込みがあること。「ふくい空き家情報バンク」登録物件が対象。市内業者の施工、本年度内の完了が必須。
大野市 暮らし住まいづくり支援事業(中古住宅のリフォーム) 補助率:1/3
居住誘導区域内:最大60万円
居住誘導区域外:最大30万円
50万円以上の工事が対象。移住者、新婚、子育て世帯等。省エネ性能向上改修が必須。大野市内の業者に限る。事前の相談・申請が必要。
勝山市 中古住宅の取得に対する補助金(取得時のリフォーム含む)等 上限:最大200万円(購入+リフォーム合計) 50歳以下または転入者が対象。持分1/2以上の所有権を有し、市税滞納がなく定住を誓約できること。3親等以内の親族以外からの購入に限る。
鯖江市 住み続けるまちさばえ支援事業(空き家リフォーム) 現状:令和7年度は募集終了
参考:最大90万円補助
移住者、子育て、新婚世帯等で10年以上居住見込みがあること。「ふくい空き家情報バンク」登録物件が対象。
越前市 越前市空き家等リフォーム支援事業補助金 現状:令和7年度は募集終了
補助率:1/3
上限:120万円(まちなか居住区域)
50万円(その他区域)
対象工事費30万円以上。築10年以上の一戸建て等で、6ヶ月以上未使用またはバンク登録物件。耐震要件が必要な場合あり。
坂井市 坂井市空家対策早期決断応援事業費補助金(改修) 現状:令和7年度は募集終了
補助率:1/3以内
上限:最大20万円
市税滞納のない所有者等が対象。事前受付前の契約・着手は不可。取得の場合は3親等以内の親族以外からの購入かつ市内に家屋を有しない者に限る。
あわら市 空き家取得等支援補助金(リフォーム支援) 現状:令和7年度は募集終了
補助率:1/3以内
上限:100万円
「あわら市空き家情報バンク」登録物件の購入者、賃借者、または賃貸する所有者が対象。契約前の申請が必須で、当該年度の12月末までに完了すること。
永平寺町 永平寺町住み続ける福井支援事業(空き家リフォーム) 現状:令和7年度は募集終了
補助率:1/3
上限:60万円
移住者、子育て世帯等で10年以上定住する者。「永平寺町空き家等情報バンク」登録物件が対象。
南越前町 空き家住まい支援事業補助金 補助率:1/3
上限:90万円(空き家バンク登録)
60万円(未登録)
※+加算あり
移住者、子育て世帯等で10年以上居住見込みがある者が対象。
美浜町 多世帯同居・近居住宅リフォーム支援事業等 補助率:1/2
上限:100万円
親族との同居・近居のための改修、または空き家バンク登録物件の購入・リフォームが対象。間取り変更やバリアフリー改修等が対象。
高浜町 高浜町空き家リフォーム支援事業 補助率:1/2
上限:100万円
1年以上居住者がいない住宅が対象。高浜町内の業者に限る。
おおい町 空き家活用支援事業(リフォーム) 補助率:1/2
上限:100万円(町内業者)
50万円(町外業者)
空き家を購入・改修して居住・事業を行う者等が対象。5年以上の活用が条件。工事着手前に申請が必要。

空き家の解体に関する補助金

倒壊の恐れがある「危険な空き家」を除却(解体)する場合、多くの自治体で解体費用の一部を助成する制度を設けています。福井県は雪害による倒壊リスクが高いため、特に「昭和56年5月31日以前に建築された旧耐震基準の木造住宅」や、自治体の調査で「老朽危険空き家」と認定された物件が主な対象となります。

解体補助金の特徴と注意点

  • 「事前調査」が必須:申請前に自治体の職員や建築士による現地調査を受け、「危険度」の判定を受けるプロセスが必ず発生します。
  • 高額な補助事例:条件次第では、100万円〜500万円超(南越前町など)の手厚い補助が出るケースもあります。
  • 更地化が条件:原則として、建物だけでなく基礎を含めて完全に撤去し、更地にすることが求められます。

行政から勧告を受ける前の「自主的な解体」を支援する制度が大半です。解体工事の契約や着手をしてしまうと、補助金の対象外となります。

市町村名 補助金制度名 補助上限額 主な条件
福井市 老朽危険空き家等除却支援事業 補助率:1/2
上限:最大100万円
特定空き家等またはこれに準じる状態が対象。事前の現地調査と「危険度判定」が必須。交付決定後の契約・着手が条件。
敦賀市 敦賀市老朽危険空き家等除却支援事業 現状:令和7年度は募集終了
補助率:1/2
上限:最大50万円
1年以上未使用の老朽・準老朽危険空き家が対象。工事費20万円超で、敷地内の工作物・動産等の撤去も併せて行うこと。市税滞納者や特措法による命令を受けた者は対象外。
小浜市 小浜市空家等除却支援事業補助金 補助率:1/3
上限:最大50万円
市職員の調査で老朽空家等と判断された物件が対象。県内業者の施工、3月25日までの報告が必須。事前着手や市税滞納、権利者等の同意が得られない場合は対象外。
大野市 旧耐震住宅の解体補助 補助率:1/3
上限:30万円
居住誘導区域内の旧耐震住宅が対象。工事費50万円以上で、同一敷地内での「建替え(新築)」を伴う場合に限る。
勝山市 勝山市老朽危険空き家解体事業補助金 補助率:1/3
上限:老朽空き家50万円、準老朽30万円(特定条件で各最大100万円/60万円)
市税滞納のない所有者等が対象。特定空家、評点100点以上の不良住宅、または準老朽空き家(昭和56年以前の木造)が対象。権利関係の疑義が解決済みであること。
鯖江市 老朽化した危険な空き家の除却費用補助 補助率:1/2
上限:最大50万円
1年以上未使用の老朽・準老朽危険空家が対象。特定空家、評点100点以上の住宅、または昭和56年以前の木造建物が該当。市税滞納がなく、権利関係が解決済みの所有者等が対象。
越前市 越前市老朽危険空家解体撤去事業補助金 現状:令和7年度は募集終了
補助率:1/3
上限:老朽危険70万円、準老朽50万円(特定条件で最大計100万円)
市税滞納のない所有者等が対象。事前調査で老朽・準老朽判定を受け、敷地内を完全に更地にできる物件に限る。特定空家、評点100点以上の住宅、または昭和56年以前の木造建物が該当。
坂井市 坂井市空家対策早期決断応援事業費補助金(除去) 現状:令和7年度は募集終了
補助率:1/3以内
上限:総額20万円
市税滞納のない所有者等が対象。300平米までの車庫や倉庫等も含む。
永平寺町 空き家等解体及び撤去事業補助金 補助率:1/3
上限:最大100万円
町税滞納のない所有者等が対象。特定空家、不良住宅、または昭和56年以前の木造で一定の破損がある建物が該当。所有権以外の権利設定がなく、検討委員会で適当と判断された物件に限る。
南越前町 南越前町空き家等解体及び撤去事業補助金 【特定空き家・管理不全空家】補助率:4/5
上限:550万円
【上記以外の補助対象空き家】補助率:1/3
上限:30万円
町税滞納のない個人所有者が対象。「特定空家」や「管理不全空家」への認定、自然災害による被害、または昭和56年以前の木造で腐朽がある物件が該当。
美浜町 老朽空家等解体撤去補助事業 補助率:1/3
上限:特定100万円(最大150万円)、準特定60万円(最大90万円)
町内業者の元請施工が必須。特定・準特定空家への認定が必要。権利設定がなく、交付から1年以内に家族以外への譲渡・贈与を行わないことに同意できる個人・法人が対象。事前着手は不可。
高浜町 高浜町老朽危険空き家等除却支援事業 補助率:3/4(老朽危険)、1/2(準老朽・その他)
上限:老朽150万円、準老朽100万円、その他50〜80万円
町内の老朽危険・準老朽危険、または「その他空き家」が対象。所有関係が明確で権利設定がなく、共有者全員の同意が得られていること。故意の損壊や他事業の補償対象物件は除外される。
おおい町 空家等除却支援事業 補助率:1/2
上限:老朽空家50万円(最大100万円)、準老朽30万円(最大60万円)
「空家等状態調査」で100点以上(老朽)または25点以上(準老朽)と判定された住宅が対象。町税等に滞納がない所有者等が対象。抵当権等の権利者から解体同意が得られない場合は対象外。

空き家の取得に関する補助金

福井県では、県外からの移住促進や若者世帯の定住を目的として、空き家の購入費用(取得費)を補助する制度が充実しています。特に「子育て世帯」や「三世代同居・近居」に対しては、基本額に数十万円の上乗せ加算を行う自治体が多く、うまく活用すれば初期費用を大幅に抑えられます。

取得補助金のポイント

  • 「居住誘導区域」への優遇:都市機能を集約させたい「居住誘導区域」内にある空き家を購入する場合、補助上限額が倍増するケースがあります(敦賀市、大野市など)。
  • 親族間売買は対象外:ほとんどの制度で、3親等以内の親族から購入する場合は補助の対象外となります。あくまで市場流通している空き家が対象です。
  • 土地代は対象外のケースも:建物部分の評価額や売買代金のみが補助対象となり、土地代は除外されることが一般的です。
市町村名 補助金制度名 補助上限額 主な条件
福井市 空き家取得支援事業 現状:令和7年度は募集終了
上限:30万円(居住誘導区域は60万円)+加算あり
新婚・子育て・移住者・被災者世帯が対象。バンク登録から1か月超の物件を契約前に申請し、10年以上居住することが必須。市町村税の滞納がなく、年度内に報告書を提出できること。
敦賀市 新婚・子育て世帯と移住者への住まい支援事業 補助率:1/3
上限:最大120万円(居住誘導区域外:最大60万円)+加算あり
新婚・子育て・移住者・多世帯同居希望者等で、10年以上居住する見込みがある方が対象。過去に本補助金を受けておらず、当該年度に他の住宅補助を利用していないことが条件。
大野市 暮らし住まいづくり支援事業(中古住宅の購入) 補助率:1/3
上限:60万円(居住誘導区域内)、30万円(区域外)
+加算あり
市外からの移住者、新婚・子育て世帯、共同住宅居住者、進出企業従業員が対象。3親等以内の親族以外からの購入かつ建物代金のみが対象(土地代は除外)。
勝山市 勝山市定住化促進事業(中古住宅取得) 上限:購入のみ最大100万円 50歳以下または転入者(3年以上市外在住)が対象。持分1/2以上の所有権を有し、市税滞納がなく定住を誓約できること。3親等以内の親族以外からの購入に限る。
鯖江市 住み続けるまちさばえ支援事業(空き家購入) 現状:令和7年度は募集終了
参考:最大90万円補助
移住者、子育て、新婚世帯等で10年以上居住見込みがあること。「ふくい空き家情報バンク」登録物件が対象。
越前市 越前市新住宅取得推進事業補助金 現状:令和7年度は募集終了
補助率:1/10
上限:基本20万円(各種加算により最大150万円)
居住誘導区域内の住宅(移住者は市内全域)の中古住宅購入が対象。昭和56年以前の建物は耐震性を有すること等が条件。
永平寺町 永平寺町住み続ける福井支援事業(空き家購入) 現状:令和7年度は募集終了
補助率:1/3
上限:基本60万円(地区・安心R住宅・多子加算あり)
10年以上定住し、空き家バンク登録物件を購入する者が対象。
南越前町 空き家住まい支援事業補助金(購入) 補助率:1/3
上限:バンク登録90万円、未登録60万円(子育て・安心R住宅加算あり)
移住者、子育て世帯等が10年以上居住する場合が対象。購入費のうち土地代は含まない。
美浜町 多世帯同居・近居住宅取得支援事業 補助率:5%(5/100)
上限:100万円
親族と同居・近居するために住宅を購入する者が対象。
おおい町 空き家活用支援事業(購入) 補助率:4/5
上限:町内事業者から購入100万円、町外事業者から購入50万円
5年以上居住または事業利用することが対象。

空き家の家財処理に関する補助金

空き家の売却や解体を進める際、所有者が最初に直面する壁が「家の中に残された大量の家財道具(残置物)」の処分です。仏壇、タンス、布団、食器類などの処分費用は、一般的な一軒家でも数十万円に上ることが珍しくありません。

福井県では、空き家バンクの利用促進とセットで、「家財処分費用」を補助する自治体が増えています。金額は数万円〜10万円程度と小規模ですが、業者への委託費用の一部を補填できるため、処分にかかる経済的な負担を軽減する有効な支援策となります。

家財処分補助金のポイント

  • 空き家バンク登録が必須:ほとんどの自治体で、「空き家バンクに登録していること(または登録予定)」が受給の条件となっています。
  • 対象経費:家財道具の搬出、処分手数料、清掃費用などが対象です。家電リサイクル法対象品目(テレビ、冷蔵庫等)のリサイクル料金は対象外となるケースがあるため確認が必要です。
市町村名 補助金制度名 補助上限額 主な条件
福井市
空き家家財処分支援事業
補助率:2/3
上限:5万円
対象者は空き家の所有者。
敦賀市
空き家の家財道具処分費用補助
現状:令和7年度受付終了
補助率:2/3
上限:5万円
空き家バンク登録者(または予定者)が対象。市税滞納がなく、成約時を除き2年以上継続してバンクへ登録する意思があること。
大野市
大野市空き家家財処分支援事業補助金
補助率:2/3以内
上限:10万円
バンク登録物件の所有者(個人・非営利組織)が対象。市税滞納がなく、継続して2年以上バンクへ登録することを誓約できること。
あわら市
空き家家財処分支援補助金
現状:令和7年度受付終了
補助率:2/3
上限:10万円
バンク登録済み(または完了後速やかに登録する)所有者が対象。個人または非営利組織に限り、市税滞納がなく、2年以上継続してバンクへ登録することを誓約できること。
坂井市
空家家財処分支援事業
現状:令和7年度受付終了
補助率:2/3
上限:10万円
バンク登録済み(または処分後速やかに登録する)所有者等が対象。2年以上継続してバンクへ登録する見込みがあり、市税滞納がない方。
南越前町
空き家家財処分支援事業補助金
補助率:1/2
上限:5万円
空き家バンク登録物件の所有者または利用者が対象。所有者と利用者が2親等以内でないこと。
美浜町
空家家財処分等支援事業
補助率:2/3以内
上限:10万円
バンク登録済み(または予定)の所有者が対象。町税等の滞納がなく、過去に同一物件で本補助金を受けていないことが条件。

その他の補助金

解体やリフォーム以外にも、福井県内の各自治体では、空き家所有者の多様な悩みに応じたユニークな補助制度を用意しています。特に注目すべきは、「空き家の管理」や「安全性確保」に対する支援です。

管理や安全対策に関する支援制度

  • 管理代行への補助:遠方に住んでいて定期的な管理ができない所有者のために、シルバー人材センターや民間業者による「空き家管理サービス(見回り、草刈り等)」の利用料を補助する制度があります(鯖江市、坂井市など)。
  • 空き家診断:売却やリフォームの前に、建物のコンディションを専門家にチェックしてもらう「インスペクション(現況調査)」の費用を助成します。
  • ブロック塀の撤去:地震時の倒壊による通行人への被害を防ぐため、危険なブロック塀の撤去費用を補助する自治体も増えています。

これらの制度は、数十万円規模の大きな工事でなくとも利用できるため、まずは「管理」や「調査」から始めたい所有者にとって有効な選択肢となります。

市町村名 補助金制度名 補助上限額 主な条件
敦賀市
敦賀市空き家・空き地情報バンク成約奨励金
現状:令和7年度受付終了
仲介手数料の2/3
最大5万円
バンク登録物件の成約(売買・賃貸等)時に、仲介手数料の一部を補助。市税滞納がない所有者が対象で、3親等以内の親族間契約は除外。空き地は対象外となる。
敦賀市
空き家診断費用補助
現状:令和7年度受付終了
補助率:2/3
上限:3万5千円
市税滞納のない所有者、または所有者の承諾を得た購入予定者が対象。成約時を除き、2年以上継続してバンクへ登録する意思があること。暴力団員でないことが条件。
鯖江市
空き家適正管理促進事業補助金
補助率:1/3
上限:年額3万6千円
市内の空き家所有者・管理者が対象。市税滞納がなく、他事業の補助を受けていないこと。登録事業者との契約前に申請が必要で、県に登録された事業者による管理代行委託が条件。
高浜町
危険ブロック塀等除却支援事業
補助率:2/3以内
上限:20万円
※県産材を用いた塀の建替えを伴う場合は最大40万円加算(面積・見積額・限度額のうち最小額を交付)
ブロック塀等の所有者が対象。道路等に面しており、高さが80センチメートル以上で安全性の確認ができない塀が対象。
坂井市
空家適正管理促進事業
現状:令和7年度受付終了
補助率:1/3
上限:年額3万6千円
市外居住者または施設入所中の個人所有者が対象。市税滞納がなく、県に登録された事業者による管理代行サービスを利用することが条件。

補助金を受けるための流れと注意点

空き家の補助金は、申請書を提出するだけで交付されるものではありません。自治体が定める所定の手順(フロー)を遵守しなければ、要件を満たしていても対象外となる可能性があります。ここでは、一般的な補助金申請の流れと注意点を解説します。

申請に必要な主な書類

申請には多岐にわたる書類が必要です。
手続きを円滑に進めるため、以下の書類は早めに準備しておくことを推奨します。特に「登記事項証明書(登記簿謄本)」や「固定資産税の納税証明書」は、平日の日中に役所での手続きが必要となるため、計画的なスケジュール管理が欠かせません。

  • 交付申請書:自治体の指定様式。ホームページからダウンロード可能。
  • 事業計画書・収支予算書:どのような工事を、いくらで行うかの計画書。
  • 工事の見積書:施工業者から取得したもの(内訳が詳細なもの)。
  • 位置図・現況写真:空き家の場所や、工事前の状態がわかる写真。
  • 登記事項証明書:建物・土地の所有者が確認できる書類(法務局で取得)。
  • 納税証明書:市町村税の滞納がないことを証明する書類。
  • 耐震診断報告書:※解体や耐震改修の場合に必要となることがあります。

申請する上での注意点や落とし穴

補助金申請において、最も注意すべき点は「手続きの順序」です。

以下のポイントを確認してください。

・契約・着工は「交付決定通知」の後に行う:
多くの制度では、自治体からの「交付決定通知書」が届く前に、業者との契約や工事着工を行うと、補助の対象外となります。必ず【事前相談→交付申請→決定通知→契約・着工】というプロセスを厳守する必要があります。

・予算枠と期限に注意:
補助金には年度ごとの「予算枠」が設定されています。年度末(3月)を待たずに、夏頃には予算が上限に達し、受付終了となる自治体も少なくありません。また、「2月中に実績報告(工事完了報告)ができること」といった期限付きの制度も多いため、工期を含めた早めの計画が求められます。

・相続登記が完了しているか:
未登記の場合は、申請自体が受理されない場合があります。補助金利用を機に、相続登記の手続きも完了させておくことが望ましいです。

補助金以外で空き家問題を解決する方法

空き家問題の解決策において、補助金の活用はあくまで選択肢の一つです。
建物の老朽化が進んでいる場合や、将来的な利用計画がない場合は、多額の費用をかけて維持・修繕を行うよりも、早期に売却や処分を選択したほうが、トータルの経済的損失を抑えられる傾向にあります。

ここでは、補助金制度に依存せず、効率的に空き家を手放す、あるいは資産として活用するための具体的な手法を解説します。

補助金だけでは難しいケースがある

補助金制度は費用負担を軽減する有効な手段ですが、すべての空き家所有者にとって最善の選択とは限りません。

以下のような事情がある場合は、補助金の利用がかえって所有者の負担となる可能性があります。
・一時的な資金負担が重い場合:
多くの補助金は工事完了後の「後払い」制です。解体や大規模改修には数百万円の資金が必要となり、一時的とはいえ、全額を自己資金で立て替える必要があります。手元の資金に余裕がない場合、費用の工面が課題となることがあります。

・申請手続きの負担が大きい場合:
申請には、詳細な図面や見積書、権利関係を証明する書類など、多岐にわたる資料の準備が求められます。遠方居住者や多忙な方にとっては、手続きにかかる労力が大きな負担となりかねません。

・将来的な活用予定がない場合:
リフォーム補助金の多くは、工事後に「10年以上の定住」や「賃貸物件としての活用」が要件となります。将来的に住む予定がない空き家に多額の費用をかけても、固定資産税や維持管理の義務が続くため、根本的な解決には至らない可能性があります。

空き家を売却する

「将来的な居住予定がない」「維持管理の負担をなくしたい」などの場合は、売却が根本的な解決策となります。不動産を手放すことで、毎年の固定資産税の負担や、草刈り・雪下ろしといった管理義務を解消できます。

・不動産仲介による売却:
不動産会社に依頼し、広く一般の買い手を探す方法です。立地や建物の状態が良い場合は、相場価格相当で売却することが可能です。

・不動産買取による売却:
不動産会社が直接買い取る方法です。「空き家パス」のような買取専門業者であれば、室内の家財道具が残ったままの状態や、修繕が必要な古い状態でも、そのまま買い取ることが可能です。契約不適合責任が免責されるケースが多く、売却後のトラブルリスクを軽減できる点も大きなメリットです。

関連記事:福井県の空き家・不用品買取業者おすすめ8選ー売却相場やすぐに買い取ってもらうためのポイントを解説

空き家バンクを活用する

各自治体が運営する「空き家バンク」は、空き家を「売りたい・貸したい人」と「買いたい・借りたい人」をマッチングさせる制度です。営利企業のポータルサイトでは取り扱いが難しい、地方の物件や低額な物件でも登録できる点が特徴です。

福井県の補助金制度には「空き家バンク登録物件」を対象とするものが多いため、登録しておくことで、補助金を使いたい購入希望者とのマッチング率を高める効果が期待できます。

空き家を活用する

建物の状態が比較的良く、立地条件に恵まれている場合は、賃貸物件として貸し出す方法があります。

家賃収入を得ることで、固定資産税や維持費を賄い、プラスの収益を生むことも可能です。ただし、賃貸経営を行うには、入居者が快適に暮らせる水準までリフォームを行う必要があり、初期投資として数百万円単位の費用がかかることが一般的です。

入居者が決まらない「空室リスク」も考慮し、慎重な収支計画が必要です。

よくある質問とトラブル例

空き家の補助金活用や処分方法については、多くの方が共通の疑問や不安を抱えています。ここでは、特に相談が多い5つの質問に対し、専門的な視点から回答します。

Q:補助金と売却、どちらが良いですか?

A:空き家の「将来の利用目的」によって判断が分かれます。

「将来的に親族が居住する」「リフォームして賃貸経営を行う」といった明確な目的がある場合は、補助金を活用して改修費を抑える手法が有効です。
一方、特段の活用予定がなく、維持管理が負担となっている場合は、補助金を利用して保有し続けるよりも、早期の売却を検討することをおすすめします。固定資産税や火災保険料、除草などの維持コストは発生し続けるため、保有期間が長期化するほど経済的な負担は増大します。

Q:古い空き家や傷みがある空き家でも補助金は使えますか?

A:はい、利用可能です。

「解体(除却)」に関する補助金は、倒壊の恐れがある「昭和56年以前の旧耐震基準の建物」や「老朽危険空き家」を主な対象としています。リフォームの場合でも、耐震補強工事を併せて行うことで、補助額が加算されるケースが多く存在します。

ご自身の判断で対象外と決めつけず、まずは市役所の建築住宅課や空き家対策係へ相談することをおすすめします。

Q:補助金申請が難しそう…誰かに頼めますか?

A:はい、施工業者や行政書士等のサポートを受けることが可能です。

多くの解体業者や工務店では、申請手続きの代行や支援を行っています。見積もり依頼時に、補助金利用の意向を伝え、サポートの可否を確認してください。また、行政書士に依頼することで、書類収集から提出までの手続きを一任することも可能です(別途費用が発生する場合があります)。

Q:空き家を自治体に寄付できますか?

A:基本的には「不可」です。

自治体は原則として個人の不動産の寄付を受け付けていません。

寄付を受けると、自治体側で固定資産税収入がなくなる上に、維持管理や解体に税金を投入しなければならなくなるためです。公園や公民館としての明確な利用計画がある場合を除き、断られるケースがほとんどです。

Q:住宅セーフティネット制度とは何ですか?

A:空き家を「住宅確保要配慮者」向けの住宅として登録する制度です。

高齢者、低額所得者、子育て世帯など、住宅を探すのが難しい方(住宅確保要配慮者)を受け入れる賃貸住宅として登録することで、改修費(耐震改修、バリアフリー化など)に対して国や自治体から補助金が出る仕組みです。

最大で戸当たり数百万円の補助が出る場合もあり、空き家を賃貸物件として再生したいオーナーにとっては有力な選択肢となります。

まとめ

補助金制度は、空き家対策において費用負担を軽減する非常に有効な手段です。

しかし、適用要件の厳しさや、一時的な資金準備が必要となる点など、制度の利用には一定の条件や負担が伴います。「手続きを行う時間が取れない」「自己資金の捻出が困難」といった事情がある場合は、補助金の利用に固執せず、現状のままで手放せる専門業者への売却を検討することも重要です。

空き家の老朽化は日々進行し、放置する期間が長くなるほど資産価値は低下します。まずは査定や相談を行い、所有する不動産にとって最適な解決策を検討してください。

相続によって取得した不動産に住む予定がない場合は、売却も選択肢に入れましょう。

空き家パスは、相続不動産の買取を得意とする不動産会社です。相続関係で複雑になっている物件や、田舎の築古物件、再建築不可物件、訳あり物件など、他の不動産会社に断られた空き家でも買取を行っています。

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