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徳島の空き家補助金を解説ー解体・リフォームなどで活用!申請の流れや注意点も

空き家 補助金 徳島

徳島県では年々人口が減少しており、空き家の増加が大きな問題となっています。
空き家が増加すると都市開発の妨げになるだけでなく、害虫や害獣の温床になるなど様々な問題を引き起こしてしまいます。
また、倒壊する可能性がある状態になると空き家の所有者にとっても大きなリスクとなることから、所有者に空き家を適切に管理するよう促している自治体も多いです。
しかし空き家の管理や解体には費用がかかるため、対応すること自体が難しいケースも少なくありません。
そこで、徳島県の自治体から空き家の改修や解体などに関連する補助金制度が公開されており、活用することで所有者の費用負担を軽減することができます。
この記事では徳島県の自治体が公開している空き家関連の補助金制度について、2026年3月時点で利用可能な制度を紹介します。
補助金を利用する以外でも知っておきたい空き家対策についても解説しますので、空き家の所有者は参考にしてください。

この記事で分かること

  • 徳島県の空き家問題
  • 徳島県で使える空き家関連補助金制度
  • 補助金を受けるための流れと注意点
  • 補助金以外の空き家対策
  • よくある質問とトラブル例
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徳島県の空き家問題、現状は?

総務省から公開されている「令和5年住宅・土地統計調査の結果(住宅及び世帯に関する基本集計)」によると総住宅数は389,200戸となり、そのうち空き家は47,600戸と前回の調査に比べて8,300戸増加したことが分かりました。
空き家率も12.2%となり全国の空き家率5.9%を大きく上回っており、空き家の増加を食い止めることが自治体にとって大きな課題ということが分かります。
【引用サイト:空き家等の適正管理について|徳島県ホームページ

空き家問題解決策のひとつ「補助金制度」

空き家の増加を抑制するためには所有者が空き家を自己利用したり賃貸に出すなど適切に管理するか、解体して倒壊のリスクをなくすことが重要です。
しかしこれらの対策は所有者にとって手間と費用がかかることから、すぐに対応できず空き家が放置されてしまうケースも少なくありません。
自治体が公開している補助金制度はこうした所有者の費用負担を軽減し、空き家対策を推進することを目的としています。
このことからも空き家の利活用や処分について悩んでいる所有者は、なるべく早く自治体に相談し利用できる補助金制度がないかチェックすることをおすすめします。

徳島県で使える空き家関連補助金

この章では令和7年度時点で募集されている補助金制度について、「リフォーム・改修」「解体」「取得」「家財処理」「その他」という項目に分けて紹介します。
これから空き家の利活用もしくは解体を検討している人は、チェックしてください。

空き家のリフォーム・改修に関する補助金

空き家のリフォーム・改修に関する補助金は次の通りです。

自治体名 制度名 補助金の上限額
吉野川市
移住促進空き家リノベーション支援事業
補助対象経費の3分の2かつ320万円。
小松島市
空き家再生等促進事業補助金
補助対象経費の3分の2かつ320万円。
美馬市
移住者向けリフォーム支援事業補助金制度
対象経費の3分の2かつ40万円。
石井町
住まいのリフォーム応援事業補助金
補助対象経費の20%かつ20万円。
北島町
空き家スマート化リノベーション支援事業
補助対象経費の3分の2かつ320万円。
東みよし町
空き家改修費等補助金
補助対象経費の3分の2かつ320万円。
上板町
空き家利活用改修支援事業
補助対象経費の3分の2かつ320万円。
海陽町
空き家改修支援補助金
「補助対象経費の2分の1」と「町産材の使用1㎥につき1万円」の合計かつ100万円。
美波町
空き家再生等推進事業補助金


定住促進対策
対象経費の3分の2かつ500万円。
増改築費用の3分の2かつ200万円。
勝浦町
住宅リフォーム補助金
リフォーム工事費の3分の2かつ30万円。
神山町
空き家改修事業補助金
補助対象経費の2分の1かつ50万円。
佐那河内村
定住支援住宅等補助金
助成対象経費の3分の2かつ100万円。

空き家の解体に関する補助金

空き家の解体に関する補助金は次の通りです。

自治体名 制度名 補助金の上限額
徳島市 危険廃屋解体支援事業 30万円かつ、①補助対象経費の80% ②床面積×国が定める標準建設費の除却工事費×80% のいずれか少ない方
鳴門市 老朽危険空き家除却支援事業 補助対象経費の3分の2かつ、倒壊すれば前面道路をふさぐ恐れのあるものは60万円、隣地へ悪影響の恐れがあるものは30万円
吉野川市 老朽危険空き家等除却支援事業 補助対象経費の5分の4かつ80万円
小松島市 老朽危険空き家除却支援事業 補助対象工事の5分の4かつ80万円
阿波市 老朽危険空き家・空き建築物除却支援補助事業 対象経費の3分の2かつ60万円
美馬市 老朽危険空き家除却支援事業 除却工事費の5分の4かつ80万円
石井町 老朽危険空き家等除却支援事業 補助対象経費の5分の4かつ80万円
三好市 老朽危険空き家除却促進事業 補助対象経費の3分の2かつ80万円
北島町 老朽危険空き家除却支援事業 補助対象経費の5分の4かつ80万円
松茂町 老朽住宅等除却支援事業 補助対象経費の5分の4かつ80万円
板野町 空き家再生等促進事業 補助対象経費の5分の4かつ80万円
上板町 老朽危険空き家除却支援事業 補助対象経費の5分の4かつ80万円
海陽町 老朽住宅解体費支援事業 解体費の3分の2かつ60万円
那賀町 老朽危険空き家等除却支援事業 老朽危険空き家:5分の4かつ80万円/老朽空き家:上限40万円
美波町 老朽住宅解体費支援事業 解体費の5分の4かつ80万円
勝浦町 老朽危険空き家等除却支援事業補助金 道路閉塞の恐れあり:5分の4かつ80万円/なし:5分の2かつ40万円
牟岐町 空き家等除却補助金事業 費用の80%かつ80万円(出羽島は160万円)

空き家の取得に関する補助金

空き家の取得に関する補助金は次の通りです。

自治体名 制度名 補助金の上限額
つるぎ町
空き家バンク活用補助金
仲介手数料の20万円
佐那河内村
定住支援住宅等補助金
助成対象経費の3分の2かつ150万円。ただし中学生以下の子どもがいる場合は1人につき50万円、3人まで加算可能

空き家の家財処理に関する補助金

空き家の家財処理に関する補助金は次の通りです。

自治体名 制度名 補助金の上限額
阿波市
空き家家財道具等処分費補助金
交付対象経費の2分の1かつ10万円
三好市
移住者支援事業補助金制度
経費の3分の2かつ200万円
東みよし町
空家改修費等補助金
補助対象経費の2分の1かつ10万円
つるぎ町
空き家バンク家財道具処分運搬補助金
家財道具処分運搬費用の2分の1かつ2万円
佐那河内村
空き家片付け等支援補助金
補助対象経費の4分の3かつ10万円

その他の補助金

前述した補助金制度以外にも、徳島県では次のような制度が公開されています。

自治体名 制度名 制度の内容
徳島市 危険ブロック塀等耐震化事業 道路に面する危険なブロック塀等の撤去や改修費を補助。撤去・改善:工事費の3分の2かつ10万円、転換・設置:20万円
吉野川市 危険ブロック塀等安全対策支援事業 倒壊リスクのあるブロック塀の撤去費を補助。上限:経費の3分の2かつ133,000円
小松島市 危険ブロック塀等除却支援事業 危険ブロック塀の撤去工事費を補助。上限:経費の3分の2かつ133,000円
美馬市 危険ブロック塀等撤去促進事業 撤去・建替え費用を補助。撤去:3分の2かつ133,000円、建替え:上限40万円
石井町 ブロック塀等撤去支援事業補助金 撤去費の補助。費用の1/2または長さ×5,000円/mの低い方かつ上限5万円
北島町 空き家判定業務支援事業 空き家判定費用の一部補助。上限73,480円(自己負担8,000円)
松茂町 危険ブロック塀等安全対策支援事業 撤去・転換工事費を補助。撤去:3分の2かつ133,000円、転換:266,000円
東みよし町 空き家判定業務支援事業
危険ブロック塀等安全対策支援事業費補助金
判定費用補助(上限73,480円)およびブロック塀撤去補助(費用の5分の4かつ8万円)
上板町 危険ブロック塀等安全対策支援事業 撤去・建替え費用補助。撤去:3分の2または長さ×1万円/㎡の低い方かつ133,000円、建替え:3分の2または長さ×5万円/㎡の低い方かつ40万円
つるぎ町 危険ブロック塀等安全対策支援事業 撤去:3分の2かつ66,000円、建替え:3分の2かつ333,000円
那賀町 空き家判定業務支援事業
ブロック塀等撤去支援事業補助金
判定費用は無料。撤去補助は経費の5分の4かつ長さ×1万円/㎡または8万円の低い方
美波町 空き家判定業務支援事業
ブロック塀等撤去事業
判定費補助(上限73,480円)および撤去補助(経費の3分の2かつ15万円)
勝浦町 ブロック塀等安全対策支援事業補助金 撤去:3分の2かつ133,000円、建替え:267,000円
牟岐町 住宅瓦屋根の耐風改修工事費 耐風診断:21,000円(自己負担10,500円)、改修:経費の23%かつ552,000円

補助金を受けるための流れと注意点

空き家の管理や解体には費用がかかるため、補助金制度の利用は所有者にとって大きなメリットがあるといえます。
しかし自治体が公開している制度はそれぞれ適用要件や必要書類が異なり、正しく理解して準備をしなければ補助金の交付を受けることができません。
そのため、補助金を利用するためにはまず自治体のHPで適用要件と必要書類を確認し、間違いなく利用できる状態にしておくことが重要です。
この章では補助金を受けるための代表的な流れと注意点について、解説します。

申請に必要な主な書類

補助金を申請するためには各自治体が指定する必要書類を全て用意する必要があります。
主に指定される書類は次のようなものがありますので、事前に準備しておくことをおすすめします。

・指定様式の補助金交付申請書
・建物の全部事項証明書
・運転免許証
・住民票
・印鑑証明書

なお、上記以外にも不動産取得の補助金であれば売買契約書、リフォームの場合は建物の平面図や立面図が必要になるケースがあります。
必要書類によってはすぐに準備できないこともありますので、不明点があれば自治体に相談することがポイントです。
特に印鑑証明書は印鑑登録が必要となり必ず一度は市区町村の窓口へ出向くことになりますので、注意が必要です。
なお、制度によっては工事完了後に実績報告書の提出を求められることもあります。

申請する上での注意点や落とし穴

補助金制度を利用するためには必要書類を準備する必要がありますが、準備漏れで申請が却下されることも多いです。
特にリフォームや解体関連の制度は工事前の画像が必要になるため、注意が必要です。

補助金以外で空き家問題を解決する方法

自治体が公開している補助金制度だけでは空き家問題を解決できるわけではなく、むしろ利用することで所有者にとってマイナスになることもあります。
そのため補助金制度を利用しない空き家問題の解決方法についても、知っておく必要があります。
この章で詳しく解説しますので、参考にしてください。

補助金だけでは難しいケースがある

補助金制度のほとんどはあくまでも費用の一部を補助する制度のため、自己負担がゼロになるわけではありません
そのため空き家を活用する予定がない人にとって補助金制度はあまりメリットがないといえ、申請を見送る人も多いです。
また、制度を利用しようとしても用意する書類の取得が難しかったり手続きが複雑で諦めてしまうといったケースもあります。
申請方法や必要書類の準備については自治体で相談することができますので、制度を利用すべきかも含めてなるべく早く相談することが大切です。

空き家を売却する

空き家を自己利用したり活用する予定がないのであれば補助金を利用しても自己資金分が無駄になってしまいますので、補助金のメリットを活かせないことになります。
このようなケースであれば空き家を売却し、所有権を放棄してしまうのがおすすめです。
空き家を売却することで管理の手間や費用から解放されることになり、固定資産税や都市計画税といった税金の支払いも不要となります。
そのため空き家の活用方法について家族で相談し、売却しても問題なければなるべく早く不動産会社に相談することがポイントです。
なお、空き家の売却は仲介ではなく買取が向いています。
仲介は不動産会社に査定を依頼し、販売価格を設定したうえで買い手を募集します。
自由に販売価格と条件を設定できるのでイメージ通りの手残り額にできますが、買い手がいつ見つかるか分からないため空き家の状態によっては販売が長期化することも多いです。
一方、買取は不動産会社が直接買主となるため販売期間がほとんどなく、業者によっては1ヶ月以内に現金化することも可能です。
さらに建物の解体や測量、不用品の撤去をすることもなく、引渡し後の契約不適合責任も免責できるというメリットがあります。
仲介手数料もかかりませんので、売却の諸費用を抑えてスピーディーに売却したい人に向いている売却方法といえます。

関連記事:徳島県で空き家売却に強い買取業者5選|選び方や買取のメリット・デメリットを解説

空き家バンクを活用する

空き家バンクは各自治体が情報を把握し、提供している空き家等のポータルサイトです。
インターネットで物件情報を検索することができ、空き家を売りたい人や貸したい人は空き家バンクに登録して買い手や借り手を募集することになります。
一般的に不動産ポータルサイトと違って空き家に特化しており、費用もかかりません。
また、徳島県の場合、制度によって空き家バンクに登録されている空き家を活用することで補助金額が増えることもありますので、補助金と併用したい場合でも空き家バンクは利用すべきといえます。
なお、空き家バンクは市税を滞納していないなど利用するための要件があります。
さらに撮影した画像や物件コメントに虚偽があると物件情報自体が削除されてしまうこともありますので、正しい情報を入力することが重要です。

空き家を活用する

空き家をリフォームして民泊として活用したり賃貸に出す方法は、空き家の代表的な活用方法です。
また立地が良く敷地が広ければ建物を解体して駐車場用地やコインランドリー、コンビニ用地として運用するという方法もおすすめです。
どちらの方法も安定した収入を得られる可能性がありますので、最適な活用方法について不動産会社に相談する所有者も多いです。
ただし賃貸や事業用地として活用すると一部の節税制度が受けられなくなるなどデメリットもありますので、将来売却する予定や相続する予定がある人は注意が必要です。
相続や贈与、自己利用する可能性があれば所有権を維持できる「活用」を選択し、可能性がなければ「売却」を選択することがおすすめです。

よくある質問とトラブル例

この章では空き家関連の補助金制度についてよくある質問とトラブル例を紹介します。

Q:補助金と売却、どちらが良いですか?

補助金制度と売却のどちらを選ぶのかは、空き家を所有し続けるかどうかで決めるのがおすすめです。
空き家を将来自己利用したり相続の予定がある場合は空き家を所有し続けることになるため、補助金を活用して修繕したり適切な管理ができるようにする必要があります。
一方、有効活用する予定がないのであれば所有していても維持管理費がかかるだけですので、売却することをおすすめします。
このように空き家の活用方法をベースに検討することがポイントです。
ただし補助金制度によっては補助金を利用しつつ売却できるケースもありますので、選ぶ前に自治体の相談窓口に問い合わせることが重要といえます。

Q:古い空き家や傷みがある空き家でも補助金は使えますか?

どのような状態の空き家でも原則補助金制度は利用できますが、天井や梁、壁がない空き家や工事車両が侵入できない立地の場合は申請を却下されてしまうことがあります。
そのため事前に自治体の窓口に相談し、申請可能か確認することをおすすめします。

Q:補助金申請が難しそう…誰かに頼めますか?

補助金はリフォーム業者や解体業者が代行して申請することが可能なため、申請に自信がない場合は委任してしまうことをおすすめします。
ただし住民票や建物図面などの必要書類は所有者が用意しなければなりませんので、注意が必要です。

Q:空き家を自治体に寄付できますか?

2025年時点で空き家の寄付を受け付けている自治体はありませんが、解体して更地にすることで一定の要件を満たせば、土地を国庫に帰属させられる制度はあります。
「相続土地国庫帰属制度」と呼ばれるこの制度は令和5年4月27日から開始されており、所有者不明の土地を発生させないことを目的としています。
土地の状況や要件によっては国庫帰属が認められる場合もありますので、自治体を通じて相談するのもおすすめです。
【参考サイト:法務省:相続土地国庫帰属制度について

Q:住宅セーフティネット制度とは何ですか?

令和7年10月1日に改正住宅セーフティネット法が施行されました。
誰もが安心して賃貸住宅に居住できる社会の実現を目指して、住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に関する法律となっており、全ての人が安全に暮らせる社会を実現することが目的となっています。
法律の施行を受けて空き家を賃貸住宅として活用する自治体も増えており、新しい空き家対策として注目されています。
【参考サイト:住宅セーフティネット制度 ~誰もが安心して暮らせる社会を目指して~ – 国土交通省

まとめ

空き家を長期間放置していると経年劣化が進んでしまうことで資産価値が低下してしまいますが、それ以外にも外壁が飛散したり火災の発生によって近隣住民に被害が及ぶこともあります。
このようなトラブルが発生すると損害賠償を請求される可能性もありますので、空き家は適切に管理する必要があります。
また、固定資産税の税制優遇撤廃や行政代執行による家屋の強制解体といった措置を自治体から講じられることもあり、所有者にとって大きなリスクといえます。
このように空き家の放置は自治体だけでなく所有者にとっても問題となることから、補助金制度を活用し適切に管理もしくは解体することをおすすめします。

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