空き家の火災保険おすすめ5選を徹底比較！必要性から選び方や相場についても解説

空き家の火災保険を探している方の中には、一体どの火災保険を選ぶべきかお悩みの方も多いことでしょう。

この記事では、そういった方のために5社が提供する火災保険を比較し解説していきます。ぜひ空き家の火災保険選びの際の参考にしてください。

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そもそも空き家でも火災保険は必要か？

結論からお伝えすると、空き家に対しても火災保険は必要です。

なぜなら、人が住んでいない空き家は管理が適切に行われにくく、空き家ならではのリスクが発生することも考えられるからです。

たとえば、放火による被害にあった場合、その場に人がいないため、初期段階で消火できずに家が全焼してしまうこともあるでしょう。焼けてしまった家を解体したり、残存物を撤去したりするためにかかる数百万円という費用を捻出せねばなりません。

また老朽化した家の屋根が台風によって飛んでしまい、近隣の住宅を傷つけたり人に怪我をさせたりすることもあります。家の所有者として損害賠償の責任が発生することから、経済的な負担を大きく受けてしまいます。

火災保険はお家を取り巻くさまざまなリスクをカバーできます。空き家だからといって火災保険に加入しないのではなく、外的要因による予期できないリスクに対応するために火災保険が必要です。

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空き家の場合は火災保険の契約条件が厳しい

火災保険を提供している多くの会社では、そもそも空き家は引き受け自体できないなど、空き家に対する契約条件が厳しいです。

火災保険では物件をおもに「住宅物件」「一般物件」の2つに分類しています。このうち、空き家でも保険契約が可能なのは、人が住んでいる「住宅物件」です。

人が住んでいない空き家の場合は、火災保険の契約上「住宅」としてみなされないことが一般的であるため、申し込みを受け付けてもらうことさえできないケースが珍しくありません。

以上のことから、空き家であっても「住宅物件として取り扱える状態」または「一時的な空き家で人が住む予定がある状態」であれば火災保険に契約しやすいでしょう。

ただし、保険会社によっては「一般物件」として、店舗や事務所などの扱いで保険契約できる場合もありますが「住宅物件」より保険料が割高になる可能性があります。

 

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空き家でも契約できるおすすめ火災保険5つを比較

数多くの種類がある火災保険ですが、空き家で契約できる火災保険は限られています。

空き家でも契約できる火災保険を5つ比較していきますので、火災保険を選ぶ際の参考にしてください。

保険名	特徴	空き家で申し込める条件
新ネット火災保険	・インターネットから申し込み可能 ・保障内容を自由にカスタマイズできる ・地震保険の加入が可能	・住居のみに使用している建物 ・別荘など季節的に住居として使用し、家財が常時備えられている建物 ・転勤等の理由により一時的に空家となっている住居用の建物
ホームアシスト	・水害エリアでなければ保険料が10%下がる ・楽天ポイントを溜めることができ、支払いも可能 ・インターネットではなく店舗での受付となる	・代理店の担当者による対面（Webビデオも可）でのヒアリングをもとに判断 ・インターネットからの申し込み不可
トータルアシスト住まいの保険	・200以上の拠点や1万人以上のスタッフが在籍 ・オリジナルのサービスが充実している	・別荘など季節的に住居として使用される物件で、家財が常備備えられている場合
THE すまいの保険	・「スリム」は火災保険料が安く、空き家向き	・別荘など季節的に住居として使用され、家財が備え付けられている建物
GK すまいの保険	・「水災なしプラン」「破損汚損なしプラン」「フルサポートプラン」の3つから選ぶことができ、保障内容がシンプル ・財閥系三井グループの傘下であり、倒産リスクが低い	・別荘など季節的に住居として使用され、家財が備えられている建物

【ソニー損保】ソニー損保の新ネット火災保険

「ソニー損保の新ネット火災保険」は、インターネットから申し込めるダイレクト型の火災保険です。

補償内容を自由にカスタマイズできる特徴があり、必要な保障だけを選んで、保険料を最小限に抑えることができます。

また地震保険が自動でついており、特約を上乗せすることで、地震による損害の補償を「最大100%」受け取れるようにすることも可能です。

契約後は水回りのトラブル、鍵の紛失・盗難などに24時間対応してくれる「住まいの緊急かけつけサービス」のほか、映画やグルメなどの優待を受けれる「クラブオフサービス」などの特典が利用できます。

【楽天損保】ホームアシスト（家庭総合保険）

「ホームアシスト」は楽天損保が販売する火災保険です。

全国一律だった水災保険料を見直し、ハザードマップによる「水災リスク別料率」に基づいて、水災リスクの低いエリアへの保険料をリーズナブルに提供しています。

支払い時に楽天ポイントが保険料の1%分付与され、ポイントによる支払いも可能ですから、楽天会員の方におすすめの火災保険です。

住まいの応急処置サービス「ハウスアシスタンスサービス」を無料で受けることができますので、生活で困ったことがあった場合の心強い味方となります。

ネットからの申し込みで保険料が10%オフになりますが、空き家の物件はインターネットから申し込むことができません。

空き家で本サービスへの申し込みを行いたい場合は、お近くの取り扱い代理店に問い合わせを行いましょう。

【東京海上日動】トータルアシスト住まいの保険

「トータルアシスト住まいの保険」は、東京海上日動が販売する火災保険です。

申し込みは代理店経由で行い、保険期間は最長で5年まで設定できます。

基本保障が火災・落雷・破裂・爆発だけでなく、水漏れや盗難まで幅広く付帯されている点が特徴的といえます。

さらに地震保険が原則自動セットになっているので、より幅広い被害に対応することができるでしょう。

加入者特典として「事故防止アシスト」「メディカルアシスト」「介護アシスト」のサービスが無料で利用できるので、健康面・介護面でも力強い味方となってくれるはずです。

【損保ジャパン】THE すまいの保険「個人用火災総合保険」

「THEすまいの保険」は、損保ジャパンから販売されている代理店型の火災保険です。

3つのプランが用意されており、幅広い補償内容からぴったりのプランを見つけることができる

特筆すべきは「サイバーリスク特約」を採用しており、最新のスマートハウス・IoT住宅特有のリスクにも対応できる補償があります。

地震保険も原則セットとなっていますので、幅広い被害に対応することができるでしょう。

契約者は「すまいとくらしのアシスタントダイヤル」を無料で利用することができ、水回りやカギのトラブル、医療相談、法律相談など幅広いサポートを受けることができます。

【 三井住友海上】GK すまいの保険（すまいの火災保険）

「GKすまいの保険」は、三井住友海上が販売する代理店型の火災保険です。

「水災なしプラン」「破損汚損なしプラン」「フルサポートプラン」の3つのプランが用意されており、補償内容がシンプルでわかりやすい保険です。

基本補償は風災・雹災・雪災・水濡れ・盗難まで漏れなくカバーできます。

インターネットで手続きができるので、手軽でわかりやすい火災保険を求めている方にはぴったりでしょう。

空き家における火災保険の選び方

空き家の火災保険は一般的な居住用物件とは違った加入条件となるため、注意が必要です。
この章では空き家の火災保険を選ぶ際に押さえておくべきポイントを解説します。

補償内容の幅広さで選ぶ

火災保険のベースとなる補償は「火災」ですが、水災や台風、雹（ひょう）などの自然災害による損傷や、盗難・集合行為による破壊といった人災など幅広く補償できるタイプのものもあります。
空き家はオーナーが定期的にチェックできないことも多く、台風の度に気がつかない場所が損傷する可能性も否定できません。
また、不法侵入や犯罪の温床になってしまうと不審火の原因になってしまい、場合によっては警察から事情聴取を受けることもあります。
また、補償対象が建物のみではなく家財を含むものもあります。空き家の状態に合わせて補償内容を設定することが重要です。

補償金額で選ぶ

補償内容を増やせばより幅広くリスクに対応できますが、その分補償金額が増えてしまうデメリットがあります。補償内容は最適に設定しましょう。
たとえば以下のような方法で保険料を抑えることができます。

• 家財が無い場合は、家財補償を除外する
• 数年間空き家の予定である場合は複数年契約をする
• 水災の少ないエリアであれば、水災の補償は外す

また、建物への補償金額も確認しましょう。空き家の資産価値がそれほど高くないのであれば家屋の評価額を低く見積もりしてもらうのもポイントです。

空き家の火災保険の選び方については、こちらの動画でも解説していますので参考にしてください。

火災共済における空き家の取扱い

火災保険は保険会社だけでなく共済でも取り扱っていますが、一般的に共済で空き家の加入は難しいといわれています。
例えば、県民共済では対象外となるものに「空き家」が明確に記載されています。
一方、こくみん共済coop（全労済）では空き家が対象外であるという明確な記載はありませんが、「居住要件」として、1 年以内に人が入居することが条件づけられています。
コープ共済は火災共済の契約引き受けはこくみん共済coopが行っているため、契約の引き受けについての基本的な考えは同じです。
「空き家」といってもその使用状況・使用用途はさまざまです。転勤にともなう転居などで一時的に空き家の状態になっている場合や、別荘として季節的に使用している場合などもあるでしょう。一方、家財が一切なく今後人が居住する予定のない空き家もあります。このような使用状況や使用用途によって、空き家の加入可否は変わってきます。検討中の保険会社や共済に、使用状況・使用用途などを細かく伝え、加入できるかどうか確認してみましょう。

空き家の火災保険の相場

空き家の火災保険料の相場は1万円〜6万円といわれています。ただし、空き家の築年数や広さ、構造、建築エリアによって相場は変わりやすく、注意が必要です。
たとえば建物の構造が鉄骨造の場合は保険料が安くなり、家屋が昭和56年5月31日よりも前に建築されている場合はどのような構造であっても高くなります。
この他にも傾斜地に建築されているかどうか、省令準耐火構造であるかどうか、補償内容をどうするかなど、複数の要素が保険料に影響します。
空き家の火災保険の相場について詳しくはこちらをご覧ください
【2024年版】空き家の火災保険加入の選び方。入るべき？費用は？補償内容は？

相続した空き家の火災保険はどうすればいい？

空き家を相続するケースも増加していますが、被相続人が火災保険に加入していた場合は注意が必要です。
まず、相続人がそのまま居住する場合はそもそも「空き家」ではないため、そのまま保険を継承できます。
また定期的に別荘として使用する場合でも同様に問題はなく、どちらのケースでも保険会社に名義人変更の連絡をするだけで引継ぎ可能です。
しかし、空き家の場合に契約者死亡の事実を隠したまま継続することはおすすめしません。

万が一の際に補償を受けられないリスクを抱えたり、場合によっては詐称行為とみなされたりすることもあります。
相続した空き家の火災保険についてはなるべく早く保険会社に相談し、適切な保険に内容変更しましょう。

空き家でも入れる火災保険の一覧まとめ

空き家でも契約できる火災保険5社を比較解説しました。

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まとめ

空き家は居住用物件とは違って火災保険を取り扱っている会社が少なく、さらに補償内容や補償金額も異なります。
しかし、空き家は火災保険の契約がしづらいため、売却するのも選択肢の一つとして考えてみてもいいかもしれません。
空き家を売却する際は、ぜひ空き家パスにご相談ください。

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